トップ > 静岡 > 高校・大学周年特集 > 袋井商業高校80周年 > 記事

ここから本文

袋井商業高校80周年 飛翔

人脈編 柔道一筋 子どもに夢を

昭和54年卒 「夢創館」館長 衣笠照隆さん(42歳)

児童らを指導する衣笠さん=袋井中学校で

写真

 部員の柔道着の胸ワッペンは「夢」。子どもたちに大きな希望を持って練習に励んでもらおうと、五年前に新調した。「ここの練習は厳しいよ。柔道を通じて、子どもらしい元気な子どもたちに育ってほしいからね」と大きな体を揺らす。

 身長一八八センチ、体重一二五キロの巨漢。体形は中学時代から変わらず、大相撲からの誘いもあった。「とにかく目立ちすぎて困った。このでかい体がコンプレックスだったんですよ」

 高校入学と同時に、迷わず柔道部に入部。当時の柔道部は部員十人にも満たない弱小クラブ。先輩たちは、巨漢の入門に戸惑ったという。柔道は未経験。「パワーだけが取りえでした。技もままならず、柔の道に反する“剛よく柔を滅す”で練習に臨んでいました」

 恵まれた体を生かしたパワー柔道は、すぐに頭角をあらわした。練習では先輩たちを投げ飛ばし、試合では試合前から尻込みする相手のおく襟をがっしりとつかみ、力任せの技で“一本”。近隣校では敵知らずだった。「柔道と出会い、コンプレックスが優越感に変わりました」と豪快に笑う。

 卒業後、就職先の東京の地域柔道クラブで練習を積み、二十二歳で地元に帰り、市体育協会柔道部の指導員になった。

 現在は部員八十人の大所帯だが、五年前は部員一人という廃部の危機に。なんとか部員を増やそうと、入部者募集のチラシを市内各家庭にまき、堅いイメージだった「市体協柔道部」の名前に「夢創館」のサブネームを加えた。かいあって市内だけでなく、掛川市や森町など近隣市町村からも入門者が集まった。昨年は千葉夕貴さん(森町旭が丘中三年)が全国大会出場するなど、有望選手が育っている。

 練習はほぼ毎日。「道場で、子どもたちとふれあうことが一番楽しいですね」と笑うが「現在の子どもたちは個性がなく、それぞれに背番号を付けないと誰が誰だか分からない」と嘆く。

 自らの夢は、不登校や引きこもりなど心の病を抱えた子どもたちを支援する大規模施設の運営。体もでかいが夢もでかい。

毎日楽しくバスケの練習 1年 畑山 静さん

 バスケットボール部に所属しています。練習は厳しいですが、先輩たちは優しく、熱心に指導してくれるので毎日楽しく過ごしています。学習面では、中学にはなかった商業専門の授業が加わり、最初は戸惑いましたが先生方の指導で、さまざまな資格取得に燃えています。学校の伝統行事も一生懸命に取り組みたいです。

(文中敬称略)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

中日新聞しずおかの記事はこちら

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索