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袋井商業高校80周年 飛翔

プロローグ 新たな歴史へ:袋井商業高校80周年 飛翔

12月に「袋商ショップ」開催

起業家、経営精神を学ぶ

「袋商ショップ」開店に向け、接客あいさつの練習に取り組む生徒ら=袋井商業高校で

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 善良なる実業家たらんことを期すべし−。地元起業家を育てるべく、開校当時に定めた袋井商業高校の校訓の一節だ。創立八十周年の節目を迎えた今年、この教えを受け継ぐ現役生たちが、将来の起業家を目指し新たな試みに挑戦している。

 「おもてなしの心が大切。商人は商品を売るより己を売れ」。今年二月、現役生で発足させた株式会社「袋商ショップ」の設立総会。初代社長に就任した鈴木孝枝さん(三年)は、全社員に力強く呼び掛けた。

 全現役生が社員、株主となって模擬的な株式会社経営を体験する「袋商ショップ」。発足のきっかけは「机上では学べない起業家精神や会社経営のノウハウを学びたい」と望んだ生徒会を中心とした声だった。

 業種は流通業。扱う商品は、日用生活雑貨から乗用車までさまざまだ。自分たちの目で売れ筋商品を選び、仕入れ、価格を決め、校内をデパートに見立てた物販店で一般消費者に販売する。中には、商品開発からかかわったオリジナルのお菓子やお茶などもある。

 現役生の取り組みに、先輩たちも後押しする。卒業生らが経営する地域の企業約七十社が、現役生の取引先、アドバイザーとして協力。JR袋井駅前で日用雑貨店「スルガヤ商店」を営む同校同窓会長、鈴木誠市さん(74)=袋井市高尾町=もその一人。取引業者として、二百種類以上の生活雑貨品を納入しながらも、商売のノウハウを後輩たちに伝授する。「全面的にバックアップしたい。ショップ開催日には、卒業生を総動員しますよ」とエールを送る。

 ショップ開催日は、十二月十三、十四の両日。現役生たちは今夏、各協賛業者に出向いて扱う商品の知識や接客業務を体験した。「最初は全社員が手探りの状態でまとまりがなかったが、ようやく商人としての自覚が出てきた」と鈴木社長。十月には本番を想定した校内販売実習を行い、一カ月を切ったショップ開店を待つばかりとなった。

 ショップの目標は集客五千人、売り上げ一千万円。「何が何でも成功させたい。そして新しい袋商の伝統として定着させたい」と意気込む鈴木社長。現役生たちの挑戦は、長引く不況に苦しむ卒業生たちの“商魂”に火を付けるきっかけになるかもしれない。

社員全員で成功させたい 「袋商ショップ」副社長 3年 大塚 健さん

 「袋商ショップ」の副社長になって約一年半がたちました。各方面との連携や準備に追われているうちに本番まで一カ月を切り、本部役員は毎日遅くまで一生懸命仕事をしています。各HRの取り組みも日々活発化し、それぞれ詰めの段階まで来ています。まだやるべきことは山積みですが、この勢いに乗り社員全員でショップを成功させたい。

(文中敬称略)

 

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