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袋井商業高校80周年 飛翔

未来へ 『善良なる実業家』たれ

伝統守り未来につなぐ

 「春風常に袋井の…」。毎年五月、校内では応援団の指導を受け、新入生たちのぎこちない歌声が響きわたる。開校以来変わらない、袋商伝統の校歌練習風景だ。

 ゆったりとしたリズムに乗せ、近隣の風景や若者の理想を詠み込んだ校歌。開校間もなく、初代学校管理者の戸倉実太郎氏(当時の笠西村長)と交友のあった岡部譲氏と老川林平氏が手掛けた。作詞を担当した岡部氏は、浜松市出身で神職として秋葉神社や熱田神宮、京都伏見稲荷などの宮司を歴任。作曲の老川氏は、天竜市出身で東京音楽学校で学び高校教師を務めた。

 当初五番まであった校歌は、戦後三番まで短縮されたが、歌詞やメロディーは変わらず、ずっと袋商生たちが歌い継いできた。応援団長の吉岡憲吾さん(二年・写真左)は「先輩たちから受け継いだ伝統の校歌を愛し、ずっと守り続けたい」と、今春入学してくる後輩たちへの校歌指導を楽しみにしている。「校歌は袋商生の誇り。卒業生たちの愛唱歌であり、現役生たちを奮い立たせる応援歌です」。現在母校の教壇に立ち、後輩たちを見守り続けている樋口覚教諭(昭和五十年卒)は話す。

 一九二三(大正十二)年、地元企業人育成機関を望む地域商人たちの切実な願いを受けて産声を上げた袋商。創立八十周年記念事業として昨年十二月に実施した在校生による学校デパート「袋商ショップ」は、目標を大きく上回る一万千人が訪れ、計千九百万円を売り上げた。来期の社長に就任した原愛美さん(二年・写真右)は「先輩たちの頑張りを受け継ぎ、未来につながるショップ運営を目指したい」と、大役に胸を躍らせている。

 未来に向け、さらなる歩みをスタートさせた現役生たち。支える約二万人の卒業生たち。開校時に掲げた校訓「善良なる実業家たらんことを期すべし」の精神は、後輩たちに受け継がれていくことだろう。

地域に根ざす学校目指す

23代目校長の太田輝夫校長

写真

 「袋商ショップ」をはじめとした本校創立八十周年事業を無事に終了できたことは、同窓会はじめ地域の皆様のご支援のたまものと深く感謝申し上げます。

 特に「袋商ショップ」の開催は、地域と学校とのきずなを深めることができたと感じています。ショップ終了後、市民から、多くのメールや手紙が寄せられました。辛口ではあるが愛情にあふれたものから、手放しで生徒たちを褒めていただくものまでさまざまでしたが、どれもが生徒にとって自信と明日への活力につながるものでした。

 今後も地域に根ざし、愛され、貢献できる学校を目指します。

校歌

一番

 春風常に袋井の 学びの園の若草は

 花咲く秋(とき)をたのみにて 緑の色濃く栄え行く

二番

 仰ぐも高き富士の峰 崇高質素を表はせり

 聞ゆる灘の波の音 絶えせぬ励みを告ぐるなり

三番

 富士の姿も波の音も 園生の草に溶け入りて

 気高き姿永遠の色 世に類なく咲き出でむ

四番

 生し立てる論ありて 草さまざまの花のいろ

 誠のこころ天つちに ならひて咲ける嬉しさよ

五番

 さき出し花の綾にしき 秋のにわもを飾るこそ

 かねての園の臨みなれ 花のあるじを誇りなれ

第一応援歌

 高尾ケ丘の鎮なる

 袋商五百の健男児

 来年鍛えに鍛えたる

 鉄腕健脚我にあり

第二応援歌

 一度起たば勝をとれ

 負けるは我等の大恥辱

 正義の心と勇気の血

 試すは今ぞ我が選手

 第三応援歌

 赤石おろしに鍛えられ

 天竜流れに磨かれて

 臥新の思い数星霜

 斯くして戦う時来たる

=おわり(この連載は袋井通信部、夏目貴史が担当しました)

 

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