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社会事業団東海支部

第34回中日ボランティア賞受賞団体一覧

 さまざまな分野で社会福祉に貢献している団体をたたえる「第34回中日ボランティア賞」(中日新聞東海本社、中日新聞社会事業団主催)の受賞7団体が決まりました。いずれの団体の活動も地道な努力によって継続され、社会に温かい心の大切さを伝えています。各団体の活動と喜びの声を紹介します。
 平成29年10月18日付の中日新聞(静岡県内のみ)にて特集紙面掲載
 平成29年10月19日浜松市中区元城町のホテルコンコルド浜松にて贈呈式

椎ノ木谷保全の会

 
代表者  荒木 信幸、活動地区  浜松市(中区)、活動年数  14年、活動人数  110人(賛助会員含む)、平均年齢  61歳

活動内容

 シイやナラの木が林立し、「ミカワバイケイソウ」などの希少種も存在する中区富塚町の椎ノ木谷(しいのきや)地区。自然あふれる7万平方メートルの環境を、子どもたちや地域住民ら約110人で守る。会を引っ張るのは平均60代のメンバー約20人。代表の荒木信幸さん(78)が目標とするのは、人と自然がうまく共存していた「昭和30年代の里山」だ。

 荒れ地を開墾し、今では田で稲、畑ではイモ類、夏野菜を収穫できるようになった。地元の小学生や高校生らに、農作業体験や旬の味を楽しんでもらえるような場所にした。

 環境保護も意識している。農作地とは別に、トンボやホタルを観察する区域、動植物を守るため立ち入りを制限した区域を設けた。

 荒木さんは「地域の人との交流を楽しみながら、住宅地の中に残る素晴らしい自然を守っていきたい」と活動への意欲を見せた。

備考(受賞経歴など)

  平成21年11月    浜松市教育文化奨励賞
  平成23年12月    国土交通大臣賞
  平成25年5月      全国森林レクリエーション地域美化活動コンクール優秀賞

受賞会場でひとこと 荒木信幸代表

 椎ノ木谷地区(中区富塚町)の自然を次世代に残すため、保全活動に努めている。奨励金は草刈り機の新調に充てる。今後も地域の子どもたちと共に活動したい。

 

ヘルスボランティア ほたる

 
代表者  中村 育江、活動地区  浜松市(西区)、活動年数  14年2カ月、活動人数  25人、平均年齢  69歳

活動内容

 高齢者の孤独や運動不足を解消しようと、西区の湖東町や和地町の集会所などで、ゲームや音楽などのレクリエーション活動を展開している。

 「お手玉オセロ」は、床に敷かれた一畳ほどの大きさの盤上にお手玉を狙って投げてオセロを楽しむ。「旅行脳トレ」は、旅行会社のチラシで旅行に行ったつもりで雑談をした後に、ちぎったチラシをパズルにして遊ぶ。手拍子や合いの手を交えた歌では、うまくいったりいかなかったりで笑いが絶えない。

 創意工夫あふれるレクリエーションは、メンバーが考案したり他のボランティア団体の活動を参考にしたりしたという。小学校の音楽の元先生や体操教室のトレーナーなど、多才な25人が月に一度、5カ所の施設で高齢者の楽しみの場をつくっている。代表の中村育江さん(72)は「気軽に参加して元気になって」と呼び掛ける。

受賞会場でひとこと 中村育江代表

 高齢者向け交流サロンを開き、孤独感の解消や健康維持を図っている。高齢者が元気で過ごせる手伝いができるよう、楽しいサロン活動を続けていきたい。

 

浜松言友会

 
代表者  谷 哲夫、活動地区  浜松市(北区)、活動年数  42年5カ月、活動人数  正会員22人、賛助会員11人計33人、平均年齢  45歳

活動内容

 一つの音や単語を繰り返し発声したり、言葉に詰まったりする「吃音(きつおん)」がある人たちの自助団体。悩みや改善策を共有し、吃音に対する社会の理解を広げようと設立され、今年で43年目を迎えた。

 会員は38人。中高年が中心で医師や学生もいる。浜松での月例会には常時10人前後が参加し、それぞれ近況を話した後、初めて参加した人の相談に耳を傾ける。会員歴30年以上という事務局長の朝稲(あさいね)福司さん(68)は「吃音でも明るく生きる人と出会い、自分も積極的に話そうという気になった」と振り返る。

 近年は一般向けの「青少年のための吃音講座」を浜松、静岡市で開き、専門家による講演や相談の機会を提供。今年から静岡市でも隔月例会を始めた。吃音研究者でもある会長の谷哲夫さん(50)は「人知れず悩んでいる人は多い。若い人に参加してもらいたい」と期待する。

受賞会場でひとこと 朝稲福司事務局長

 言葉に詰まったり、繰り返し発声したりする「吃音(きつおん)」への理解を広げる活動を展開している。症状が重くて引きこもる人もいる。多くの人を手助けしていきたい。

 

と・まーる

 
代表者  牧野みゆき、活動地区  掛川市、活動年数  1年8カ月、活動人数  32人(大人16人)、平均年齢  22.6歳(こども含む)

活動内容

 東遠地区を管轄する掛川市杉谷の発達支援センター「めばえ」に通う子どもの家庭を支援している。周囲から孤立しがちなつらい経験を軽減させようと、発達障害の子を持つ母親らがスタッフとして交流会や療育イベントなどを定期的に開く。

 めばえで出会った母親6人が昨年4月に立ち上げた。発達障害は相手の気持ちがつかめず、その場に合った行動が取れなかったりする。牧野みゆき代表(36)は「母親はいつの間にか周りの目が気になりめいってしまう。虐待にもつながりかねない」と、不安定な気持ちを開放できる場所や仲間づくりが大切と呼びかける。

 活動ではメンバーが育児のコツを伝えたり、母親と子どもが頑張ったことを褒め合ったりする発表会も行う。牧野代表は「子育ての悩みや思いに寄り添いながら啓発にも取り組みたい」と話す。

受賞会場でひとこと 牧野みゆき代表

 発達障害の子を持つ母親を中心に支援活動している。サークル名はスペイン語で「受け止める」の意味。発達障害をちゃんと理解してもらえるよう責任をもって活動したい。

 

 
代表者  西川 幸輝、活動地区  静岡市(駿河区)、活動年数  6年3カ月、活動人数  50人、平均年齢  19歳

活動内容

 「東日本大震災の被災地のために学生ができることを」との思いから、静岡大の学生有志が2011年に結成。現在、1、2年生を中心に55人が所属している。

 毎年夏に3〜4日間の被災地ツアーを企画し、現地で震災遺構の見学や、仮設住宅でのボランティアを実施。今年は宮城県内を巡り、石巻市の仮設住宅では入居者らの要望を聞き取って行政に伝えた。ツアーに参加した2年の菊池久美子さん(20)は、祖母の家が福島第一原発事故で帰宅困難地域に指定された。「被災した当時のことを話すのがつらいという人も多い。雑談の中で被災者のニーズをくみ取ろうとした」と話す。

 今後は東日本大震災以外の被災地も支援していきたいという。西川幸輝代表(19)は「震災の教訓を生かし、学生ならではの視点で被災者の心の復興に力を入れていきたい」と話している。

受賞会場でひとこと 西川幸輝代表

 東日本大震災を機に学生でもできることはないかと発足した静岡大のサークル。六年たっても被災地の現状は変わっていない。学生がやることに意義を感じ活動の幅を広げたい

 

運転ボランティア そよかぜの会

 
代表者  都田 克己、活動地区  静岡市(清水区)、活動年数  9年、活動人数  29人、平均年齢  65歳

活動内容

 車いすや寝たきりの人が気軽に外出できるように、リフトやスロープ付き車両で病院や買い物、イベント会場に送迎している。利用者が支払うのはガソリン代のみ。経済的負担を少しでも軽くし、利用を広げたい考えだ。

 会は2008年に発足。静岡市社会福祉協議会の車両3台を使い、会長の都田克己さん(68)をはじめ、40〜70代の会員29人が参加している。ほぼ毎日活動し、昨年は362回送迎した。月一回の定例会では、利用者の特徴やルートを会員同士が情報交換して確認。より安全で円滑に送迎するように心掛けている。

 主に静岡市内で活動するが、利用者から要望があれば市外や県外にも行く。都田会長は「家に迎えに来てくれてうれしかったと利用者に思ってもらえるような、最高の対応がしたい」と話す。 

受賞会場でひとこと 都田克己代表

 車椅子使用者や自力歩行の困難な人の通院や買い物の送迎をしている。ありがとうと喜んでもらえると、やってきてよかったなと心にしみる。

 

しずおかおちゃっこ会

 
代表者  宮本 秀範、活動地区  伊東市、活動年数  6年1カ月、活動人数  30人、平均年齢  回答なし

活動内容

 2011年3月の東日本大震災後、被災地から静岡県内に避難した人たちが月一回静岡市に集い、手料理を持ち寄って近況報告をしたり、観光名所を巡ったりしている。福島県富岡町から伊東市に避難した宮本秀範代表(43)が「避難先で心細い被災者同士、地元の言葉で話したい」と同年5月に会を設立した。

 現在は避難者のほか、福島県職員や静岡のボランティアら計30人ほどが参加。福島県避難者支援課の豊田吉彦専門員(61)は「被災者の交流の場が全国で年々減る中、おちゃっこ会は誰もがほっとできる貴重な場」と意義を語る。

 8月には一泊二日で福島旅行を開催。ボランティアとして会に参加し、旅行を企画した小沢賢広(たかひろ)副代表(27)は「被災地に住民が戻るまでにはまだ時間がかかる。東北のことを少しでも感じられる会として和気あいあいと続けたい」と意気込む。

受賞会場でひとこと 宮本秀範代表

 東日本大震災で福島県から静岡県に避難してきた者同士が地元の言葉で情報共有できる活動をしてきた。受賞を励みに今までのスタイルを変えることなく続けたい。

 
 
 

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