トランプ米大統領が世界銀行の次期総裁候補に指名したデービッド・マルパス米財務次官が来日し、麻生太郎財務相と１０日、財務省内で会談した。マルパス氏は日本に支持を要請。麻生氏は終了後、記者団に「強力な候補者として評価している」と前向きな姿勢を示した。ただ「どのような候補者が出るか分からない」と述べ情勢を分析する考えも述べた。

　麻生氏は会談で、中国向けなどへの融資を段階的に縮小し、必要性の高い発展途上国に振り向けるなどの世銀改革を要請。マルパス氏は「しっかり取り組んでいきたい」と答えたという。

　日本は、世銀への出資比率に応じた投票権の割合が米国に次ぐ２位。