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被告側の控訴棄却 名神ながらスマホ死傷事故

 滋賀県多賀町の名神高速道路で昨年11月、スマートフォンを操作しながらトラックを運転し、5人が死傷する多重事故を起こしたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた元トラック運転手前田博行被告(51)=新潟県見附市=の控訴審判決で、大阪高裁は4日、禁錮2年8月とした1審判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。

 1審の大津地裁は3月、「ながらスマホ」の運転が事故原因だと認定し、禁錮2年の求刑を上回る判決を言い渡した。被告側は量刑が重すぎるとして控訴。前田被告は初公判で、事故原因について「居眠り運転だった」と述べ、1審から主張を変更していた。

 西田真基裁判長は判決理由で、「スマホの操作中に落としたことに起因する事故」と断定。被告が主張を変更させたことを「不自然、不合理と言わざるを得ない。1審の量刑は不当とは言えない」と退けた。

 判決によると、被告は昨年11月21日、名神高速下り線で大型トラックを時速約80キロで運転中にスマホを操作した上、床に落として約10秒間、前方注視を怠り、渋滞で減速していた愛知県一宮市の会社員水谷勇二さん=当時(44)=の乗用車に追突。水谷さんが頭を強く打って死亡したほか、巻き込まれた車3台の計4人が負傷した。

 被害者参加人として出廷した水谷さんの妻(46)は、判決後の取材に「被告は夫の命を奪った罪から逃げず、私たち家族の思いを背負って一生かけて償ってほしい。ながらスマホ運転の事故は加害者、被害者ともに悲しい思いをする。ながら運転に対する意識を社会全体で変えないといけない」と涙ながらに語った。

(中日新聞)

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