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不要な吸引分娩で男児死亡と提訴 両親、大阪の医療法人に賠償求め

 麻酔で痛みを和らげる「無痛分娩」で出産後に長男が死亡したのは男性院長が不要な吸引分娩をしたことが原因として、両親が大阪市で産婦人科医院を運営する医療法人ケイ・レディースクリニックに慰謝料など計約5300万円の損害賠償を求めて大阪地裁(野田恵司裁判長)に提訴したことが11日、分かった。

 同日、地裁で第1回口頭弁論が開かれ、病院側は請求棄却を求めて争う姿勢を示した。

 原告は大阪市に住む父親高瀬大地さん(30)と母親実菜美さん(30)。訴状などによると、実菜美さんは昨年11月19日から陣痛を訴えて入院。翌20日午前から陣痛促進剤や麻酔を投与され、午後8時ごろ、金属カップで頭部を引き出す吸引分娩で長男柊ちゃんを出産した。しかし柊ちゃんの容体が悪化し、別の病院に搬送され同21日朝、出血性ショックで死亡した。

 日本産科婦人科学会などがつくるガイドラインは、胎児の機能不全や母体の疲労、出産の経過時間など吸引分娩の必要条件を定めているが、両親はいずれも満たしていなかったと主張している。

 弁論後の記者会見で、実菜美さんは「このまま息子に起こったことが検証されないのはおかしい。二度と同じことが繰り返されないよう、裁判の中で過失を明らかにしてほしい」と訴えた。

(共同)

 記者会見する父親高瀬大地さん(左)と母親実菜美さん=11日、大阪市

 記者会見する父親高瀬大地さん(左)と母親実菜美さん=11日、大阪市

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