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鳥居倒れ、舟流され… 強風被害、東海地方に爪痕

 ラグビーやサッカーに使う愛知県一宮市の光明寺公園球技場では、スタンドの屋根の一部だったステンレス製の板が300〜350平方メートルにわたってはがれ、吹き飛ばされた。スタンドは当分、立ち入り禁止となる。名古屋市南区の日本ガイシアリーナとスポーツ振興会館でも、強風でステンレス製の屋根がはがれた。プールがあるアリーナでは雨漏りも起きた。

 同県刈谷市港町の逢妻川のボート・ヨット係留場では、15隻ほどつないであったプラスチック製桟橋を支えるロープが切れ、舟が橋ごと流された。少なくともヨット2隻が沈み、他の舟も傾くなどした。管理会社の男性社長(77)は「1970年代半ばから営業しているが、こんなことはめったになかった」と驚いた。

 文化財や歴史的な建物にも、被害が出た。同県犬山市の国宝・犬山城の麓にある三光稲荷神社では4日夕、高さ、幅ともに5メートル余りの木製の鳥居が倒れた。

 江戸時代の街道の跡を示す一宮市冨田の国指定史跡「冨田一里塚」では、塚の中に立っていたエノキの大木が倒木。愛知県最大のスギの大木とされる豊田市の国指定天然記念物「杉本の貞観スギ」も、近くの電柱から外れた電線が引っ掛かり、大きな枝が折れた。

 岐阜県揖斐川町の新宮神社では、樹齢1000年以上で高さ30メートル余の県天然記念物「伊野一本杉」が倒れた。滋賀県長浜市の伊香具神社でも、高さ30メートル以上とみられるスギが木造の拝殿に倒れ、ヨシふきの屋根が押しつぶされた。宮司の伊香忠雄さん(73)によると、拝殿は戦国時代の賤ケ岳合戦で周辺が焼かれた後、江戸中期に再建されたという。

 同県彦根市の国宝・彦根城では、天守2階部分のしっくいがはがれ、土壁がむきだしに。国宝の附櫓と多聞櫓でも被害が出たほか、天守までの参道で倒木が相次いだ。市は安全性が確認できるまで、城内の施設を全館閉鎖する。

 リンゴやモモなど果物の生産が盛んな岐阜県高山市では、リンゴが2割、ナシは3割ほど落果した果樹園も。堤果樹園代表の堤清高さん(44)は「これで済んでよかったと思って、やっていくしかない」と話した。

 大雨による川の増水で、岐阜市の「長良川鵜飼」と岐阜県関市の「小瀬鵜飼」は5日夜、愛知県犬山市の「木曽川うかい」は6日昼まで鵜飼いを中止する。

(中日新聞)

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