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判決原本作らず言い渡し 岐阜地裁裁判官、36件分

 岐阜地裁は13日、民事訴訟で判決書の原本を作らないまま判決を言い渡していたとして、同地裁所属の山崎秀尚(ひでひさ)裁判官(58)の懲戒を名古屋高裁に申し立てたと発表した。

 地裁によると、山崎裁判官は名古屋地裁岡崎支部の判事だった2017年4月17日〜18年3月30日の間、担当した36件の民事訴訟について判決書の原本を作らず、手控えの草稿しかない状態で判決を言い渡したとされる。「事件処理に追われて、やむなく行ってしまった」と話しているという。同期間に山崎裁判官が言い渡した判決は118件だった。

 今年4月上旬、名古屋地裁が控訴事件の記録を点検中、判決書正本を原告や被告に送るまでに時間がかかっている事案に気づき、調査していた。

 民事訴訟法は、裁判官は署名押印した判決書の原本に基づき、判決を言い渡すことを定めている。書記官が確認して記録することになっているが、岐阜地裁によると、当時担当した書記官は原本がないことを認識していながら指摘せず、「対応に苦慮して通常の記載をしてしまった」と説明しているという。

 地裁によると、36件の判決の法的効力は、控訴や上告されている事件については現在審理している裁判所が判断する。確定した事件の中に再審すべき事案はないとしている。

 岐阜地裁の田村真所長は「法を順守すべき裁判官が法律に基づかない手続きを行ったということは誠に遺憾であり、再発防止に努めたい」とコメントした。

(中日新聞)

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