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イヌの緑内障予防へ遺伝子チェック メニコン、全国初

 コンタクトレンズ国内最大手メニコン(名古屋市)は5月から、イヌの緑内障予防に役立てる全国初の遺伝子検査を始める。同社などの研究で、特定の犬種では人と同じく遺伝子の異常で緑内障の発症確率が上がることが判明。検査で異常が見つかった場合、点眼薬などを使って発症を抑え、愛犬の目を守ることが可能になる。

 緑内障は、眼圧が上がることなどで視神経の細胞が徐々に死に、視野が狭くなっていく病気。最悪の場合は失明する。人もイヌもかかるが、特にイヌは発見が遅れて失明につながる危険性が高いと言われる。

 メニコンによると、発症した犬種のうちシバイヌが33%、シーズーは16%と2種が突出して多く、その理由解明のため麻布大(相模原市)などと共同研究を開始。2013年、人と同じ「SRBD1」という遺伝子に異常があると、健康なイヌと比べシバイヌで最大3倍、シーズーは5倍も発症しやすいと分かった。

 リスクが高いことを把握できれば、眼圧を下げる点眼薬やサプリメントを投与することで、発症予防につなげられる。メニコンは早期の対策を可能にするには手軽な遺伝子検査が必要とみて、関連特許を取得し、実用化を目指してきた。

 今回始める検査は、遺伝子検査ベンチャーの「VEQTA(ベクタ)」(愛媛県新居浜市)に委託して実施。めん棒のような検査キットでイヌの口の中の粘膜を採ってベクタに郵送すると、約2週間で結果が分かる。動物病院、繁殖業者、個人が対象で、個人は1検体につき税別9千円。

 メニコン総合研究所の今安正樹主席研究員は「現代医療では死んだ視神経を再生できないので、緑内障は完治が難しい。家族の一員であるイヌの目を守る一助になれば」と話した。

(中日新聞)

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