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クルーズ船、中部空港島へ 愛知県、寄港可能な岸壁検討

 愛知県は来年度から、国内外で人気が高い大型クルーズ船が接岸できる岸壁を常滑市の中部国際空港島に整備する検討を始める。空港島には県国際展示場や複合商業施設、ホテルの整備が進んでおり、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致構想もある。県は「国際的な観光拠点」と位置付け、海外富裕層の誘客を図る。

 レストランや映画館、カジノを備え、「動く高級ホテル」と称されるクルーズ船は、中部地方では名古屋港に毎年30隻ほど寄港する。ただ大型船は、伊勢湾岸道の名港中央大橋にさえぎられ、主港のガーデンふ頭(名古屋市港区)に接岸できないほか、外国船客に欠かせない「CIQ」(税関、出入国管理、検疫)の手続きは仮設で対応している。

 県は、中部国際空港島で受け入れるクルーズ船の大きさを、英国の豪華客船「クイーン・エリザベス」並みの船長300メートル級(定員3千人前後)と想定。岸壁は2019年に開業する県国際展示場の東側を見込む。近くに高速船乗り場はあるが、クルーズ船が接岸するには小さい。水深も10メートル前後必要なため、浚渫(しゅんせつ)工事や水深の深い港湾部まで桟橋を延ばすことも検討する。

 来年度当初予算案に調査費を盛り込み、現地の測量や需要予測、費用対効果を検討する。

 空港島なら、中部国際空港のCIQ機能が併用できるほか、海外では航空機と船を乗り換える「フライ&クルーズ」と呼ばれる観光が人気で、空港とクルーズ船港の近さが重視されている。

 空港島では、展示場に加え、ボーイング787初号機を展示する複合商業施設が来夏オープン。ホテルなどの開業も相次ぐ。対岸には「イオンモール」や「コストコ」など外国人にも人気の大型店舗がある。

 クルーズ船で訪日した外国人客は、今年1〜10月だけで217万人に達し、この3年で5倍以上に増えた。寄港地ごとに1人数万〜十数万円を消費するとされ、国は、東京五輪が開かれる20年に「500万人」の目標を掲げている。

(中日新聞)

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