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半田病院移転、知事仲裁へ 「高台へ変更」を市長に提案

 老朽化に伴う愛知県半田市立半田病院の移転先を巡り、市を二分する議論が続いている問題で、大村秀章・愛知県知事は仲裁に入ることを決めた。30日の定例会見で、津波や台風時に浸水が危惧される現在の移転候補地を断念して高台に変更するよう、半田市の榊原純夫市長に求める仲裁案を示す。

 半田病院は知多半島で唯一、県が、高度な救急医療を24時間体制で求める「救命救急センター」を備えた災害拠点病院に指定している。これ以上の混乱は避けるべきだと判断した知事の仲裁で、移転計画は一気に進む可能性がある。

 仲裁案は、候補地として半田運動公園(同市池田町)東側を具体的に挙げる。県は運動公園を、大規模災害時にドクターヘリや自衛隊ヘリで重症患者を搬送する拠点とする検討を始めており、半田病院が隣接すれば利点は多い。

 半田病院は1949(昭和24)年に同市銀座本町に開院し、82(昭和57)年に今の東洋町に移転。国が2012年度に公表した南海トラフ地震の被害予測で、一帯は「液状化の危険性が高い」とされた。老朽化に伴い、市は15年度から移転構想の策定に着手。隣接する市職員駐車場を候補地とし、22年度の開院を目指した。

 半田病院の元医師で、津波発生時の避難対象地域である現候補地への移転に反対する浅野麻里奈氏は6月の市長選に出馬。移転構想が主な争点となり、榊原市長が三選を果たしたが、浅野氏は1000票足らずの差まで迫った。

 浅野氏を会長とする市民団体は1万人余の署名を集め、今月19日、移転先を問う住民投票の実施を市長に直接請求した。

 大村知事は6月の市長選で、建設スケジュールを優先し、現候補地への移転を訴えた榊原市長の支持を公言。ただ選挙結果も受け、高台移転など見直しを水面下で働き掛けていた。

(中日新聞)

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