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ブラジル人、わいせつ無罪判決 名古屋地裁「同意誤信の可能性」

 電車内で隣に座っていた女性=当時(23)=にキスをしたなどとして、強制わいせつ罪に問われた名古屋市のブラジル人男性被告(44)の判決公判が5日、名古屋地裁であり、田辺三保子裁判官は「会話するなど段階をへて行為に及んでいる。女性の同意があると誤信していた可能性がある」として無罪を言い渡した。

 判決では、昨年6月26日夜、名鉄金山駅(名古屋市)へ向かう電車内で、被告が女性に3回にわたりキスし、女性の右手をつかんで着衣の上から下半身を触らせた行為は認定した。

 ただ、被告が女性の隣に座った際、名前を名乗った上で女性に氏名や仕事先などを尋ね、女性も仕事先の概略を答え、自分の電話番号を伝えていたことを指摘。消極的な拒絶は認めながらも明確ではなかったとして「特に被告は外国人であり、拒絶の態度を理解できず、女性がただはにかんでいると受け止めた。(被告に)好意があると受け止めた可能性は否定できない」と判断した。

 さらに、女性が車内の他の乗客に助けを求めたり、逃げ出したりしなかった点も挙げつつ「体をただ触る痴漢とは異なっている」などとした。

 無罪判決を受け、名古屋地検の早川幸延(ゆきのぶ)次席検事は「判決内容を検討し、上級庁とも協議の上で適切に対応したい」とコメント。被告を弁護した森下達弁護士は「被告は下半身を触らせたことは否定しているが、全体としては妥当な判決だ」と語った。

(中日新聞)

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