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ゾウの「マーラ」突然お別れ 豊橋、骨折リハビリ中

 豊橋総合動植物公園(愛知県豊橋市)は13日、同園の雌のアジアゾウ「マーラ」(5歳11カ月)が同日午前11時ごろに死んだと発表した。4年半前に両前脚の骨折が判明し、リハビリを続けていた。解剖の結果、死因は腸捻転と推定される。

 園によると、マーラは同日午前10時から通常通り園内のプールでリハビリをしていたが、10時50分ごろに居眠りをするように動かなくなり、静かにゆっくりと横になって水面に浮かび上がった。その後、呼吸が止まり、10時58分に死んだことが確認された。

 マーラはここ数日、下痢はしていたが食欲旺盛で、リハビリも順調にこなしていた。腸捻転は草食動物の死因では一般的だが、みとった獣医師の木谷良平さん(37)は会見で「あまりにも突然だった」。飼育員の鈴木克己さん(53)は「何が起こったのかというのが今の心境」と肩を落とした。

 滝川直史園長(57)は「多くの人々に愛され、回復を望まれたマーラ。職員と遊んだり、人間が大好きだった。今は安らかにお休みください」と語った。来園していた同市高塚町の自営業田京えりさん(33)は「脚を痛める前から知っている。寂しい」と話し、長女の亜美さん(8つ)は「早く元気になってほしかった」と残念がった。

 マーラは2011年9月に国内4例目、中部地方では初のアジアゾウの赤ちゃんとして誕生した。だが、国内最高齢で初出産した母アーシャーが育児を放棄。母乳で育っていないゾウの骨は弱いとされ、つまずいて前脚を痛めた後の13年1月に骨折が判明した。骨折は治ったが、自力で立ち上がれず、市が1200万円を投じて新設した専用プールでリハビリしていた。

 園は14日午前8時からゾウ舎の前に献花台を設置する。

 (中川翔太)

プールでのトレーニング後、水を抜かれても自力で立とうするマーラ=6月5日、愛知県豊橋市の豊橋総合動植物園で

プールでのトレーニング後、水を抜かれても自力で立とうするマーラ=6月5日、愛知県豊橋市の豊橋総合動植物園で

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