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教育に新聞を・NIE

中日新聞の紙面より

新聞読み視野広げて 名大・天野教授インタビュー(2017年6月14日)

NIEについて語る名古屋大の天野浩教授=名古屋市千種区で

好きなこと見つける材料に

 NIE(教育に新聞を)全国大会名古屋大会が8月3、4日、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開かれる。「世界を照らすLED〜未来を照らすことの大切さ〜」と題して記念講演するノーベル物理学賞受賞者の天野浩・名古屋大教授(56)は「若い世代が新聞を読むことで、好きなことや興味関心があることを見つけられたら」と期待する。天野教授に聞いた。(聞き手・長田真由美、世古紘子)

 −学校で新聞を活用した取り組みが進んでいます。子どものころに新聞を読んでいましたか?

 小学生のころは、テレビ欄しか読んでいませんでした。高校生の時は一面コラムを毎日読みましたが、大学時代は研究に没頭して、ぱたっと読まなくなりました。でも、新聞記事を使った学習があれば面白かっただろうなと思います。社会で起きていることにどんな意味があるのか、議論しながら理解を深める機会があったら、もっと授業が好きになっていましたね。

 −先生にとって新聞はどんな存在ですか。

 実はノーベル賞受賞がきっかけで、再び読むようになったんです。受賞後にインタビューを受け、日本の科学研究費について意見を聞かれた。実は私、状況を全然知らなかった。知らないまま話して活字になったら大変だと思って。広い視野を持つという点で新聞はすごく役に立つ。事実を正確に伝えることはもちろん、事実を提示して考えていただくこともあると思います。そういうきっかけをどんどんつくってほしい。

 −新聞を読む時間がないと言う人もいます。先生はどんなときに読みますか。

 朝、大学に着いてから1時間くらい読みますね。海外に行くことも多いので、今は紙ではなく電子版の新聞です。必ず見るのは国際面。最近なら先進7カ国首脳会議が気になりました。日本の国家財政も興味があります。気になった記事は取っておいて、講演でのネタにすることもあります。

 −大会に参加するみなさんへメッセージを。

 私は講演で「夢が見つかった人はぜひ頑張ってやり抜いて」と言っていますが、夢がなかなか見つからない人もいますよね。私自身、高校の時までそうでした。諦めず、ずっと頑張っていれば必ず見つかります。そのためには好きなこと、興味関心があることをとにかくやってみる。新聞がその材料を提供できると良いですね。

8月3日に記念講演 聴講者募集

 天野教授による記念講演は8月3日午後2時から。講演とその後の座談会は、高校生が無料で聴講できる。

 座談会は、天野教授のほか女子レスリングの吉田沙保里・至学館大副学長、小出宣昭・中日新聞社社長=26日付で顧問・主筆に就任予定、児童生徒2人が登壇する。聴講希望者は名前、住所、学校名、学年を書き、メール(nie-koen@chunichi.co.jp)などで申し込む。先着500人で、7月10日締め切り。

 2日間の大会の参加申し込みも受け付けている。初日の記念講演、座談会のほか、2日目は新聞を活用した公開授業や実践発表などがある。教育関係者・一般2000円(懇親会は別途5000円)。締め切りは6月30日。申し込み方法などは中日新聞のNIEサイトで。

 いずれも問い合わせは、大会実行委員会事務局(中日新聞社内)=電052(221)1047(平日午前9時半〜午後5時半)=へ。

(6月14日付 中日新聞朝刊25面より)

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