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月刊グラン

2019年1月号(12月12日発売)

 

■静寂から歓喜!:J1最終節リポート

■グラン・インタビュー:エドゥアルド・ネット

◆蹴球七日:大垣勇樹

◆EXCITING RUSH(公式戦詳報)

◆THE DAYS 櫛引一紀編 最終回

◆革命ウオッチャー 2018年・険しい戦いのなかで得たもの

◆とじ込みミニカレンダー(最終節・湘南戦グラフ)

 
磐田の敗戦、J1残留決定の一報を聞いたジョーやシャビエルは涙を流して喜んだ=写真・木村友仁

磐田の敗戦、J1残留決定の一報を聞いたジョーやシャビエルは涙を流して喜んだ=写真・木村友仁

■EXCITING RUSH(公式戦詳報)

・最終節対湘南ベルマーレ、28節対セレッソ大阪、31節対ヴイッセル神戸、32節対清水エスパルス

苦しみ抜いたシーズンを象徴するかのようなドラマチックな幕切れだった。12月1日、2018年明治安田生命J1リーグ最終節に来季の残留をかけて臨んだグランパス。前半、同じく残留を争った湘南ベルマーレに2点を奪われる苦しい展開となったが、後半、ジョーが自らのリーグ得点王を確定させる2度のPKを決めて追いついた。試合は2−2で引き分け、16位でプレーオフへ出場かと思われたが、残留争いの対象チームだったジュビロ磐田がラストプレーで失点して敗戦。この瞬間、グランパスのJ1残留が決まった。

 

タイムアップの瞬間、静寂が広がっていた聖地・瑞穂は、その2分後に歓声が戻り、瞬く間に歓喜があふれた。 開幕連勝でスタートしたが、その後15試合勝利がなく、5選手を補強した後半はコンディションを整えたジョーを中心とした攻撃力で7連勝を飾るなど残留圏内に浮上。中長期的なビジョンを掲げたクラブの明確な方針、託された風間監督はブレない姿勢でチームを率い、選手を強化し続けた。その揺るがぬ思いは、リーグ戦平均でクラブ新記録を達成した多くのファン・サポーターを巻き込み、スタジアムに一体感を築き上げた。

 

しかし現実を見れば年間順位は15位。12勝5分け17敗。得点52はリーグ4位だが、ワーストタイの59失点。これが、今のグランパスの現在地であるのも事実だ。風間監督就任3年目となる2019年に向けて、問題点を洗い直し、新しいステージを目指してほしい。頂点を目指す戦いは、すでに始まっている。

 
写真:黒川真衣

写真:黒川真衣

■グラン・インタビュー:エドゥアルド・ネット

頼れる「幹」

Jリーグ王者から、当時最下位に低迷していたグランパスに加入。この夏の移籍市場で大きな驚きをもって迎えられたボランチ、エドゥワルド・ネット。「日本の父親」とも呼び尊敬する指揮官・風間八宏監督のもとで、「幹」として、チームの立て直しに尽力することを選択した。

ピッチを俯瞰するようにして繰り出す多彩で正確なパス。

勝負への激しいこだわりをうかがわせる旺盛な闘志。

激しい残留争いでピッチの真ん中に立ち続けた、頼れる「幹」。フロンターレ時代から取材を続けてきた聞き手に、熱い思いを打ち明けた。

 インタビュー・構成 竹中玲央奈、通訳・高橋健

 写真・木村友仁(プレー)、黒川真衣(インタビュー)

この夏に“大補強”を敢行したグランパス。その中でひとつの大きなポイントとなったのが、ボランチのポジションだった。風間八宏監督が志向するサッカーにおいて、いわゆる「真ん中」「幹」を務める選手は非常に重要な役割を持ち、負う責任も大きい。プレッシャーが多くある中央のエリアでミスなくゴールへ向かうことを求められるゆえ、高い技術が必要になる。また、それを身に付けるまでに時間もかかる。そう考えれば近い過去に「風間サッカー」を知る選手を迎え入れるというのは一つの解決策となるだろう。そうした前提のもと、白羽の矢が立ったのは昨年度の王者・川崎フロンターレのボランチであるエドゥアルド・ネットだった。優勝チームの中盤を支えたこのブラジル人選手は2016年に来日、風間監督に見出されてリーグ屈指のボランチとして名を挙げたことは記憶に新しい。連覇を目指すという目的もあったが、その中でグランパスからオファーを受けた。グランパスの当時の順位は最下位。最上位から、このチームを選択した理由は気になるところでもある。やはり「恩師」の存在が大きかったのだろうか。

「このチームの状況は十分に理解していました。ただ、自分にとっては新たな挑戦になるかなと。キャリアの中で挑戦をするのは大事なことだしモチベーションにもなると常に思っていたので、このチームを選びました。そして、名古屋がこの状況を早く抜け出すためにサポートをしたかった。そういう意味では日々この仲間と戦ってJ1残留という目標を達成できるように、少しでも力になれればと思っています。来年もJ1に残留できればタイトルを狙いたいと思っていますし、それができるはず。フロンターレではタイトルを取ることができて、彼らは再び優勝を決めましたけど、あのクラブの歴史に名を残せたことをとても幸せに思っています。そのフロンターレで成し遂げたことと同じように名古屋でもクラブの歴史に名を残したいなと。

また、風間さんとは前のチームで一緒にやっていたというのは大きかったです。彼のサッカーがどういうものかわかっていた。そういう点での判断はありました。また、同郷の仲間であるブラジル人選手が多くいるのも移籍を決めた判断の一つです。ただ、フロンターレとして連覇を賭けて戦っている途中で抜けるというのはそんなに簡単な判断ではないですよね。だからこそ、自分がこの移籍を決断したからには名古屋で良いシーズンにしたいと思っています」

 

筆者はネットが在籍していた川崎フロンターレを定期的に取材していたため、彼がピッチ内外で与える影響の大きさは知っているつもりだ。攻撃のスイッチとなる縦パスは随一だし、ピッチ外では陽気な盛り上げ役。ファンも多かった。ゆえに引き止められたこともあったと察する。

「ブラジル人選手を含め、仲間たちに引き止められたことは事実です。やはり、簡単な決断ではなかったです。ただこのサッカー界で働いていく中では色々な動きがある。またいつか一緒にプレーをする機会もあるかもしれないので、それはすごく楽しみにしています。ただ、今は名古屋に来たので、ここでしっかり仕事をしたいという思いがもちろん一番にあります。前を向いてやっていきたいです。グランパスの組織に入るにあたってジョーやシャビエル、ホーシャも含めて彼らが非常にサポートをしてくれました。日本人選手たちとの関係も含めて、チームに入るための良いサポートをしてくれましたのです。それからクラブの方々も含めてチームメイトもそうですけど、非常に快く受け入れてくれたので、このグループにすんなり入ることができました。そこは幸せに感じています」

(一部抜粋・続きは本誌1月号で)

 
写真:黒川真衣

写真:黒川真衣

■dela池永百合の蹴球七日:大垣勇樹

プロの厳しさ、実感

中日スポーツ公認・グランパス応援マネジャーの池永百合さんが、選手のプライベートに迫る好評連載。今回のお相手は、プロ1年目のシーズンを終えようとしている大垣勇樹選手。ルヴァンカップでは2試合に先発出場、公式戦デビューを飾りました。日々のトレーニングで牙を磨く若武者が、ルーキーイヤーのあれこれと、将来の目標を語ってくれました。

「ひらパー」、知りませんか?

百合 はじめに、サッカーをはじめたきっかけから教えてください。

大垣 父が社会人リーグでプレーしていて、4歳上の兄もサッカーをやっていました。試合を観に行ったら面白かったのが、はじめたきっかけ。小学校1年生の時、近くののサッカースクールに入りました。

百合 中学で地元の枚方FCに。

大垣 枚方は京都寄りの町で、「ひらパー」が有名です。知りませんか? ひらかたパーク。遊園地です。 

百合 教えていただきありがとうございます。これで覚えました(笑い)。その後、興國高校に進みました。 

大垣 プロになりたい気持ちがあったので、プロを何人か輩出していた興國を選びました。 学校がある大阪市の天王寺へは、駅までの自転車を合わせて1時間30分ちょっとかかるのでけっこう遠かったです。朝練は7時45分からで 6時ころには家を出ていました。 

百合 興國はどんなスタイルのサッカーなんですか?

大垣 ドリブルをメインに足元の技を重視している感じですね。ドリブルはもともと得意な方でしたが、友だちと1対1やシュート練習を繰り返しました。正月の初蹴りで、古橋亨悟選手(現・神戸)や北谷史孝選手(現・岐阜)と接する機会もあって、自分もがんばればプロになれると信じていました。同級生では僕の他に、西村泰史(現・清水)と島津頼盛(現・金沢)のふたりがプロに進みました。

百合 名古屋グランパスからオファーを受けたときは、どんな心境でしたか。

大垣 素直にうれしかったです。風間監督は、高校の内野監督とサッカーに対する考えが似ていると思っていたので、目指すサッカーが理解できる。風間監督のもとで、もっとレベルアップしたいという気持ちでした。

(一部抜粋・続きは本誌1月号で)

 

〈その他の内容〉

・THE DAYS 櫛引一紀編 最終回

 2011年春、櫛引一紀はJ2(当時)のコンサドーレ札幌に加入した。地元クラブでコツコツと努力を重ねた道産子ディフェンダーは、さらなる成長を誓って名古屋へと旅立つ。好漢の「THE DAYS」最終章−

・全所属選手の最新動向をチェック「MONTHLY WATCH」

・オーシャンズニュース

 ラストスパート 「無敗」続く

 インタビュー 酒井ラファエル良男

 

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