2002年11月17日(日)

バランス感覚大事に

デザイナー おしゃれ大好き 少女のあこがれ

個性がキラリ子供服ブランド

デザイナーの飯島愛子さん(左端)らに、ファッションが生まれる過程を取材するこども記者たちで=名古屋市千種区、ラブメルヘンのデザインルーム

 女の子たちはおしゃれが大好き。今、少女向けのブランドファッションに関心を持つ子が増えています。でも既製服ってどんなふうに出来上がってくるんだろう。少女記者が、愛知県を拠点にしている子供ブランドの老舗「ラブメルヘン」のデザイナーたちにインタビューしてきました。

雑誌などから情報集め  お店に出て生の声聞く

 名古屋・JR(ジェイアール)千種駅近くのビルの五階。デザインルームは、色とりどりの子供服の見本がハンガーにかかり、さすがおしゃれな職場の雰囲気。一角には少し改まったデニムの洋服も飾られていました。

 「これ、どうかしら? 来春の卒業式用の服なの。流行しているデニムを使って、式以外の場所でも着られるようにしたのよ」と、チーフデザイナーの米山美佐子さん。

 ここのブランドは小学高学年を対象に、二十九年前にデビュー。修学旅行をはじめ、子供の生活シーンに合わせ、洋服やバッグなどを提案しています。それらを作り出すのがデザイナーの仕事です。

 「まずデザイン画をかくでしょ。生地と寸法を決めて、工場に見本を作ってもらいます。色も選んで、途中でチェックしながら手直しも。そして本格的に作り出すの」と、デザイナーの飯島愛子さん。

 一つの商品が出来上がるまでに一カ月余り、独自に生地作りから始めれば二カ月ほども。型紙を作るパタンナー、縫う人など、いろいろな人がかかわりますが、デザイナーはその時々に服の出来上がり具合を見守り続けます。

 「小さいサイズの服に、大きな模様の生地を使ったら、バランスが狂っちゃうからね」と飯島さん。だから大きな子も小さな子も格好がいいように、チェックの目を厳しくします。

 記者たちが興味津々だったのはデザインを考える時。「本を読んだり街を歩いたり、雑誌やテレビも見て、自分に情報をいっぱい与える。いつも格闘してるよ」と飯島さん。名古屋・栄にあるデパート松坂屋などの店頭に立って、子供たちの声を聞くのはむろん、大阪や東京にもアイデアを求めて飛び回ります。

 米山さんは「子供も流行に敏感。ミラノとかニューヨークの大人のコレクションからも取り入れるのよ」。時には人気アイドルが着ているファッションも参考にしますが、飯島さんは「そのまま取り入れたら、子供と大人とは違うから格好が良くないの。だから少し取り入れたり、やめてしまうこともあるよ」。

 小さいころから絵をかくことが好きで、この道に入った飯島さん。記者に「今まで作った中で一番気に入った服は?」と聞かれて「それがさあ、全部。全部かわいいと思うんだよね」。

 やはり気になるのがこの冬の流行色。米山さんが「大人に人気の白に、子供がいつも好きなピンクやオレンジ、ブルーが多いかな」。記者たちは見本の服の一点一点にすっかり見とれていました。

 舩橋 愛美(愛知県小牧市三ツ渕小6年) 服は当たり前に着ているけど、形や色、バランスを考えて大切に作られていると分かり、デザイナーの仕事にあこがれました。
 盛林  葵(清洲町清洲小6年) きじを決めたり、色のチェックをしたり。デザイナーの仕事のむずかしさがよく分かりました。努力すればあこがれに近づくのかな。
 北居 路子(滋賀県近江町坂田小5年) 一つの服がいろいろな工場に回り、何日もかかって出来上がるのにはびっくり。でも自分の考えた絵が服になるなんていいなあ。
 笠井 祐里(三重県桑名市大山田西小5年) デザイナーをお店に派遣して、子供の好き嫌いなどを聞き、デザインを考えるそうで、よく工夫しているなあと思いました。
 浅野 恵理(岐阜県高富町梅原小5年) おしゃれが好きな私はかわいい服を見ていたら、楽しい気持ちになりました。服から元気や希望をもらえる秘密が分かりました。
 川浦 仁美(名古屋市城北小4年) 服ができるまでに一カ月ほど、オリジナルきじだと二カ月ほどもかかると聞いて、私は服をもっと大切に着なきゃと思った。