1999年6月16日(水)

日本最古の銅鐸か

大阪・茨木の遺跡で出土 日韓の特徴を併せ持つ

 大阪府茨木市の弥生時代の環濠(かんごう)集落跡「東奈良遺跡」で、弥生時代前期末(紀元前180年ごろ)につくられた日本最古の銅鐸(たく)とみられる小銅鐸が出土し、同市教委が15日、発表しました。

 鋳型がずれた失敗作とみられますが、形が朝鮮半島系統の小さな銅鐸(朝鮮式小銅鐸)に似ながら、表面に文様が施されるなど、日本の銅鐸の特徴も併せ持っています。内側につるして音を出す、棒状の舌(ぜつ)も見つかり、長年音を鳴らした痕跡もありました。

 これまでは島根県の荒神谷遺跡などから出土した紀元前2世紀ごろのものが最古とみられていましたが、類例のないつり手の形や、弥生前期の土器などに特徴的な文様などから、さらに古いものと推定されます。

 高さは14・2センチ、最大幅9・1センチ、重さ750グラムで、舌は長さ8・3センチ、50グラム。正面から見た形が四角張るなど韓国・槐亭洞出土の小銅鐸に似ています。しかし、両面にだ円やジグザグ、鳥の羽状の文様(あや杉文)などがあり、側面から見ると、ややすそ広がりの日本の銅鐸の特徴も認められました。

【写真説明】「東奈良遺跡」から出土した、日朝の特徴を併せ持つ小銅鐸。手前は内側につるして音を出す棒状の舌=15日午後、大阪府茨木市役所で】



本ページ内に掲載の記事・写真などの著作権は著作権者に帰属します。
著作権者に無断で全部または一部の記事・写真の転載を禁じます。