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話題を追って

村本さん起用 おおい町PR動画 反響イマイチ なんでやねん

町PR動画撮影で町長選候補を演じる村本大輔さん=おおい町の成海緑地で

写真

十代の支持“肩すかし”

 おおい町観光PR大使に、お笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔さん(36)が任命されてから間もなく半年。町出身の村本さんの出演する町のPR動画も制作されたが、再生数は思ったほどは伸びない。期待していた関係者は肩すかしを食らった格好だ。 (山谷柾裕)

◆インパクト

 動画では「バイトリーダーから町長へ」がテーマ。村本さんの出世作となった漫才の設定を生かしたのぼりが軽トラックの荷台にはためく。荷台を演壇にして村本さんが町長選候補を演じた。掲げられたむちゃな政策には、さりげなく町の良さを盛り込まれているという内容。成海緑地であった撮影には、町民のエキストラも参加した。

 動画制作を担当した町総合政策課は「選挙という設定にインパクトを感じた」と語る。二千五百万円ほどを投じ、東京の街頭ビジョンなどで放映されたほか、町HPにも掲げられた。だが、昨年十一月一日の公開以降の動画再生数はおよそ三千六百回(十日現在)。一日当たり五十回程度にとどまっている。

◆自虐&毒舌

 芸人を起用した自治体CMには、都道府県で魅力度最下位を利用した「のびしろ日本一!茨城県」や、有吉弘行さんが出演する「おしい!広島県」など、自虐や毒舌を生かしたものが多く、再生回数は双方とも数十万回規模を誇る。市町村単位では、北九州市がお笑いトリオ「ロバート」を起用し、一年ほど前から複数の動画を公開している。CM本編が一万回に満たないが、ロバートの自主性に任せたコント仕立ての動画「北九州即興CMソング課」は十万回以上を稼ぎ出している。

 動画投稿サイトの閲覧者の中心は中高生だが、動画に出演した町職員の子どもの反応は「お父さん、恥ずかしいからやめて」といまひとつ。大人には新鮮に思えた設定も「中毒性」や「コピーしやすさ」の面で、十代の共感を得るには至らなかったようだ。

◆道半ば

 町観光協会は「きれいな海やおいしい魚介類など、一辺倒のPRでは、周辺市町との客の取り合いになってしまうだけ。一般にも反響が広がれば、いいとは思うが、村本ファンにタッチできるだけでも、従来とは違った効果があると思う」と分析し、若者が海に向かう夏に期待する。

 昨年十月の村本さんの漫才ライブでは、町民で大入りとなり、繰り広げられるふるさとの自虐ネタに観客は大爆笑した。総合政策課は「あの集客を考えれば、もう少し反響があってもよさそうだが」と首をひねるが、ライブを見た若狭高三年の川尻里佳子さんは「実物の方が編集が入らず面白かった」。「毒舌動画での町おこし」は道半ばだ。

 

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