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話題を追って

魅力ある坂井へ あふれる意欲

 「まちづくりカレッジ」に24人 将来のリーダーに

 魅力あるまちづくりを担う人材を育てようと、坂井市は昨年十月、地域で活躍するための専門知識を学ぶ「まちづくりカレッジ」(まちカレ)を開校した。一期生は二十〜七十歳代の二十四人で、一年間全十八回ある講義を受講し、専門知識と地域で活躍する技を学ぶ。市の狙いや参加者の思い、関係者の期待を聞いた。 (中田誠司)

丸岡町竹田地区の現地訪問で炭焼きを視察。生産された木酢液を手に取る参加者ら=坂井市丸岡町山竹田で

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 まちカレは一年制で一講義ごとに一単位。八割以上の単位とまちづくり研究リポートの提出が修了の基準で、課題やグループ発表なども合わせて採点し、修了書も授与する。坂本憲男市長を学長に、事務局の市のほか、カリキュラムなどを構成するコーディネーターの江川誠一さん(県立大地域経済研究所講師)とコミュニティセンターの代表や社会教育指導員ら計八人の運営協議会で運営する。

■カリキュラム

 講義は前期(二〇一六年度)と後期(一七年度の九月下旬まで)の九回ずつで協働のまちづくりやボランティア活動、市の魅力、連携、まちづくりの観点からの地域経済を学び、自分が地域で活動する際の具体的な手法やスキルを身に付ける。これまでに四回開講し、市のまちづくりと歴史・文化を学び、三国湊(三国町)にも出向いた。

 昨年十二月十八日の前回では、丸岡町竹田地区を訪問。竹田文化共栄会の大川貞幸副代表理事から、七万人を超す観光客が訪れるまでになった「しだれ桜まつり」や廃校の校舎を活用した体験型宿泊施設「ちくちくぼんぼん」などの取り組みを学び、地域おこし協力隊の石田貴久氏が復活させた炭焼き小屋も見学した。

 受講生の荒川翼さん(21)=福井工大建築生活環境学科三年生=は「考え方や対策は違うが、何かしたいという(地域への)思いが伝わってきた」と実感を込める。同地区が取り組む地域活性化事業の一つで一五年夏にオープンした森の中の遊び場「たけだ風の谷プレーパーク」にもNPOの学生スタッフとして関わった経験を持つ荒川さんは「自分が学んでいる建築で、子どもと地域のつながりを創り出したい」と話し、まちカレでは多くの事例を学びたいと意欲を見せた。

■人材発掘 

 坂井市誕生から十年が経過。各地のまちづくり協議会では中心となっていた世代の高齢化が進んでおり、後継者がいないという声も出ている。そんな中で、市が統一したカリキュラムで一年間学んだ知識と経験、年間九千円を払ってまで参加した意欲は貴重だ。コーディネーターの江川さんも「まちづくりへの努力を吸収しようとする意欲が強く、これからが楽しみ」と人材への手応えを語る。

 市まちづくり推進課では受講生が互いに学び合い語り合って、まちづくり実践者同士のネットワークができることを期待する。まちカレ運営協メンバーの一人は「市のまちづくりはまち協が中心。年間二、三回しか来られなくてもいいので、まち協で活動し、将来はリーダーとなってもらいたい」と期待。各まち協の先輩には「若い人の意欲を大事にしてほしい」と注文を付ける。

 せっかく見つかった人材。今後は生かす現場の力量が問われる。

 

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