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ふくい経済 シゴト咲く

お客の思いを形に T A D

 坂田 達磨(さかた・たつま)社長 42歳

デザイナーは「お客さんの思いを形にする仕事」と話す坂田達磨社長=福井市二の宮4丁目のTADで

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飽きないもの目指す

 環境に配慮した商業施設や住宅の設計、デザインを重視する。「使いやすいことが一番」を念頭に置き、風や日差しの入り具合や光の使い方、家事動線を意識した店舗や住宅づくりを心掛けてきた。「デザイナーはお客さんの思いを形にする仕事」と、日々デザインと向き合う。

 二十代の時、金沢市の建築事務所で働いた経験が今も生きている。事務所の所長や先輩の仕事ぶりを見て、憧れを抱くとともに「クリエーターって面白い」と感じ、建築設計や空間デザインにのめり込んだ。

 現在も寺院巡りや海外の雑誌などを通じて設計、デザインの勉強を続ける。「勉強すればするほど奥が深い」と感じている。

 二〇〇六年に建築設計・デザイン事務所を設立し、夢だった独立がかなった。一三年には施工も担う会社として「TAD」を立ち上げ、自身も含むデザイナー数人がチームを組んで、仕事に取り組んでいる。

 デジタル化が進む時代の中でも、最初のデザインは手書きにこだわる。書きためたスケッチブックには、間取りや部屋のイメージなどのデザインがぎっしり。手書きのデザインはパソコンを使うよりも自由度が高く、自分の頭の中の思いをそのまま表現できることから、ペンは手放さない。

 「デザインはコンセプトが最も重要」と強調し「何年たっても飽きないものを目指したい」との思いを強く持つ。「一つ一つどこにもないものを作っている」と、自分の仕事に自信も持っている。建てて終わりではなく、部屋に合った家具などの総合的な提案もしている。

 輻射(ふくしゃ)熱を利用した空調システムの取り扱いを始めたのは、環境へのこだわりからだ。建物内の床、壁、天井の温度のむらが少なく、従来の空調と比べて省エネ効果が高いのが特徴。住宅や商業施設だけでなく、避難場所などに指定される学校の体育館への導入も視野に入れている。

 「福井のまちをかっこいいまちにしたい」。まちづくりにも関心がある。コンセプトを持った建物づくりの必要性を指摘し「福井らしい、福井のデザインを」と願い、夢を膨らませる。

 会社のシンボルマークは自身の名「達磨」にちなみ、だるまと設定した。「いくら転んでも必ず立ち上がりますよ」。七転び八起きの精神で、さらなる飛躍を誓う。 (中場賢一)

 坂田 達磨社長

 福井市出身。高校卒業後、建築系の専門学校に進学。金沢市の建築事務所などで勤務し、設計やデザインの経験を積む。インテリアプランナーやライティングコーディネーターなどの資格を持つ。1974年2月22日生まれ。

 建築デザイン・施工、インテリアプランニングなど

 TAD(タッド)=福井市

 2013年設立。一般建築の設計、施工のほか、店舗や住宅デザインなどデザイン全般の企画・コンサルティング業務などを手掛ける。輻射熱を利用することで床、壁、天井の温度がほぼ均一となる次世代型空調システムの取り扱いも始めた。資本金100万円。

 

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