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ふくい経済 シゴト咲く

清掃で快適な環境 メンテナンスナカムラ

 中村 利章(なかむら・としあき)会長 76歳

六呂師高原のにぎわい創出にも貢献したいと意欲を語る中村利章会長=大野市南六呂師で

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高齢者雇用 積極的に

 病院や工場、ホテル、公共施設などの大規模建築物を快適に使うためには清掃はもちろん、空調や給排水、電気設備、警備、防災まで幅広い点検や管理が欠かせない。メンテナンスナカムラは奥越を中心に総合的なビルメンテナンス業務を担っている。

 大野高校を卒業後、大野信用金庫(現越前信用金庫)に就職。得意先回りを重ね金融マンとして培ったのは、相手の利益を考えて喜ばれる仕事をし、自身も取引を拡大して事業の発展につなげること。サラリーマンではなく起業して地域に貢献したいと、奥越では初の業態だったビルメンテナンス業に目を付けた。従来の清潔好きに加え「人の嫌がることを率先することでお金がもらえる。きれいになればお客さんにも喜んでもらえる」と話す。

 従業員は定年退職して第二の人生で働く男性や子育てが一段落した女性など年配者が多いが、過去の職業で培った技術を生かしたり、主婦は家事のプロだけに掃除が早くてうまかったりと職業意識は高い。「高齢者の雇用にも積極的」と胸を張る。

 清掃業というと「きつい、汚い、危険」の“3K職場”とされ、多くの人が敬遠する職業のイメージがあるが、JR東京駅の新幹線清掃スタッフがわずか七分間で清掃を終える「新幹線劇場の奇跡」が世界中から称賛されるなど、快適な環境はプロによる美しい清掃があってこそ。同社は「3K」のイメージを変えることにも取り組む。

 きめ細かなビル管理業が高い評価を受け、現在は大野市の指定管理者として「ホテルフレアール和泉」や「国民宿舎パークホテル九頭竜」などの運営を担う。特に力を入れるのは同市の六呂師高原に立つ「ミルク工房奥越前六呂師高原の時計台」での自然体験イベントだ。

 六呂師高原の印象を「四季折々の自然が楽しめて満天の星も格別。山肌に牧草地が広がり、乳牛が草をはむ牧歌的風景はヨーロッパのアルプスを連想させる」と絶賛。そんな思いが高じて六呂師に活気を呼ぼうと、ヨーデルの楽団が歌声を響かせる「六呂師高原アルプス音楽祭」を二〇一三年から毎年開催している。宿泊客の需要にも応えようと、今年七月、取り壊し予定だった福井大の山荘を購入し「六呂師高原の宿」としてリニューアルさせた。

 「いつまでも地域の便利屋であり続けたい」。サービス業として、もてなしの心が何よりも大切であると晴れやかに語った。 (藤井雄次)

 中村 利章会長

 大野市出身。大野高校卒業後、大野信用金庫(現越前信用金庫)勤務をへて1976(昭和51)年にメンテナンスナカムラを設立。社長を務め、2015年に会長に就く。趣味はフォークギターの弾き語り。1940(昭和15)年1月6日生まれ。

 ビル管理・ホテル経営など メンテナンスナカムラ(大野市) 

 本社は大野市春日2丁目。清掃や警備などのビル管理に加え、施設運営のノウハウを生かしたブライダル事業やケータリング事業にも進出している。社長は長男の圭吾さん(42)。資本金500万円、従業員約260人。

 

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