トップ > 日刊県民福井から > ふくい経済 シゴト咲く > 記事

ここから本文

ふくい経済 シゴト咲く

反射材商品 手応え 丸 仁 

 雨森 正次郎(あめもり・しょうじろう)社長 61歳

「アイデアを出して新しいものを開発する社風を大事にしたい」と話す雨森正次郎社長=福井市花堂中2丁目の丸仁で

写真

ファッション性も重視

 反射材や衣服に図柄をプリントする転写マークの製造販売を手掛ける。「反射材をより安全機能とファッション性の高いものにしたい」。二十九歳で思い描いた夢は着実に実現に近づいている。

 高校卒業後に入社した繊維会社を退職して起業した。目をつけたのは、道路標識などに用いられていた反射材。「福井だから、繊維に使ってみてはどうか」。当初は見向きもされなかったが、夜間の交通事故死亡者数の増加などで少しずつ需要が高まった。

 丸仁は警察庁などが一九九三年に設立した日本反射材普及協会の会員として、全国的な反射材の普及活動にも取り組んでいる。「制服の文字を光らせてほしい」と警察や消防から注文が入るほか、昨年十月には福井南署と共同開発した高性能の反射材を採用した防寒具「反射ネックウオーマー」を発売。二千枚以上を売り上げた。「自然に反射材を身に着けてほしい」との願いが実を結んだ。

 近年では、バドミントンの山口茜選手(勝山市出身)や卓球日本代表の福原愛選手のほか、リオデジャネイロ五輪ではスウェーデン代表チームのユニホームに同社の商品が採用された。

 多様な光り方をする反射材や、水分を含むことで冷却効果が得られる独自の転写マークが、スポーツのユニホームやシューズに使われ始めた。インターネットを通じて海外からも直接注文が入るという。

 「ようやく反射材の必要性が認められてきたのかな」。そう思えるようになったのは、二年ほど前から。「反射材は、子どもや高齢者が安全のために身に着けるものという認識は変わってきたように思う」と手応えを感じている。

 反射機能を持つ布や糸、オーロラのように光るものなど商品には自信がある。技術を支えているのは二十〜三十代の若い社員の力。大手企業ともタイアップして、独自商品を開発している。

 安全だけでなく、ファッション性でも需要が高まる反射材。「アイデアを出して常に新しいものを作る。そういう社風を大事にしていきたい」と意気込む。 (玉田能成)

 雨森 正次郎社長

 福井市出身。福井商業高校を卒業後、酒伊繊維工業(現サカイオーベックス)に入社。営業などを担当した後、29歳で独立して「丸仁」を設立した。趣味は水彩画。1955(昭和30)年1月1日生まれ。

 転写マーク、反射材製造販売 丸 仁(福井市)

 1984(昭和59)年6月1日に創業。主に反射材とマーキング素材の製造と販売を手掛け、本社工場や今立工場(越前市)のほか、中国にも生産拠点を持つ。日本反射材普及協会員。社員数42人。

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索