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ふくい経済 シゴト咲く

筋肉を「聞く、見る」 身のこなしラボラトリー

 岡本 耕至(おかもと・こおし)社長 52歳

筋活動センサー「マッスルアライブ」を手に持つ岡本耕至社長=福井市照手町4丁目の身のこなしラボラトリーで

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センサー活用を提案

 「身のこなしを磨く」を事業のテーマに掲げる。少子高齢化が進む中で「運動や健康分野の仕事が中長期的には社会の役に立つ」と考え、会社を立ち上げた。正しい身体の使い方を知ることや、筋肉の動きを「聞く、見る」ことで運動能力アップへのきっかけにしてほしいと推奨している。

 大学、大学院でも運動系の学問とは無縁だった。しかし、二〇〇五年、訪ねた福井大教授の一言に驚かされる。「国語や算数などは基礎基本から学ぶけれど、体を動かす事や運動には、そのような機会は(種目での運動を除けば)ほとんどない」。この言葉を聞き、即座に会社設立を決意した。

 「体を動かす基本を伝えることが、世の中のためになる」との思いを一貫して持ち続け、筋活動センサー「マッスルアライブ」を開発した。センサーは縦二センチ、横四センチ、高さ一センチ。体に張り付けると筋肉が働いた際に音が鳴り、筋肉が使われているかどうか知らせる。小型のため手軽で使いやすく、タブレット端末とつなげば、その場で筋肉の動きが簡単に見える。

 筋肉の活動が分かることで次の動作の改善につなげることができ、体の動きや運動技能向上に効果が見込める。実際に使ってもらった高校野球の選手らから、筋肉の活動を知ることで効果的なトレーニングが可能になり、スイングスピードや球速アップにつながったという声も届いた。スポーツのほか、病院のリハビリや整骨院などでも使用実績がある。

 センサーについて「難しいことを簡単にして提供している」と自信を見せ「本来動いてほしい筋肉が動いていないことやその逆の気付きにもなる」と活用法を提案する。「本人にリアルタイムで情報を届けたい」と徹底して使いやすさにこだわって生まれた筋活動センサー。「狙っていることは間違いない」との強い思いを持ちつつ、体の使い方を知ってもらうことでセンサーへの関心が高まることを期待する。

 今年十月には県内で開かれる「テクノフェア」への出展を予定している。「面白いことやっていると認識され始めた」と現状を受け止め「次は価値が分かってもらえるような使い方の提案をしたい」と次のステージを見据え、小さなセンサーに大きな可能性を感じている。 (中場賢一)

 岡本 耕至社長

 福井市出身。神戸大大学院経営学研究科修士課程修了。大阪のベンチャー企業で働いた後、1992年に福井に戻り、家業の業務用酒販店「岡本吉之亟商店」で働き始めた。現在は同社の社長も務める。1963(昭和38)年12月15日生まれ。

 運動支援ツール開発、販売 身のこなしラボラトリー(福井市) 

 2005年に福井大との共同研究「身のこなし運動プロジェクト」を開始。06年10月に会社設立。筋活動センサー「マッスルアライブ」を販売。資本金590万円。福井市照手町4丁目の「岡本吉之亟商店」と同じ場所に事務所を置く。

 

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