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ふくい経済 シゴト咲く

人を思う心 大切に アクティライフ 

 村上 与司和(むらかみ・よしかず)社長 48歳

こだわりの「結姫」について説明する村上与司和社長=福井市下馬3丁目のアクティライフで

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巾着の祝儀袋が好調

 「特別な思いをいつまでもそばに」とのコンセプトで昨年七月から、巾着袋に“変身する”ご祝儀袋「結姫(むすびめ)」の販売を開始。華やかな柄の反物に、短冊は越前和紙、水引も職人の手作りと特別な日にふさわしい上質さを追求した逸品で、西武福井店をはじめ、東京や大阪など都市部の東急ハンズ店でも取り扱う。商品開発に向けては、衣類のリサイクル小売業を続けてきたからこその着想が下敷きとなっている。

 衣類品や雑貨の買い取り・販売の「キングファミリー」と古着の販売「ちゃくちゃくちゃく」をフランチャイズで運営。今ではリサイクル商品への理解も深まったが「事業を始めた十年前の世間のイメージは『使い古した中古品』という感じだった」と話す。

 中古車の販売会社に勤務していたこともあり、かねて「リサイクル商品のイメージを変えたい」と考えていた。デフレの時代に入り「高品質の物が低価格で売られ、物が使い捨てにされる風潮に違和感があった」と振り返る。

 社長に就任したときから従業員の育成には力を入れた。「物を大切にすることは、人を大切にすること」。店内の商品展示をよりきれいにしようと、従業員には色彩検定の受験を推奨。誕生日が分かるよう従業員の笑顔の写真が入ったカレンダーを掲げて、職場の同僚を思いやる仕組みもつくった。

 掃除に時間をかけ、洋服のカテゴリーも細分化。店内もきれいで明るい雰囲気にするよう努めている。

 ちょうどそのころ、着物の販売を強化。仕入れた多くの反物を前に「余った部分を生かせないか」と思案したのがきっかけで、二〇一四年七月から、仁愛短大と新商品の共同開発に着手。リサイクル業を通じて得た「人を思う気持ちを大切にしたい」との思いを取り入れ、祝儀袋を巾着袋にする「結姫」が誕生した。

 商品は新品の反物を使っているが、発想はリサイクルだった。テレビや雑誌で取り上げられ、取扱店は全国十一店舗に拡大。四月に開館したJR福井駅西口再開発ビル「ハピリン」でも取り扱う。

 学生らと試行錯誤で商品化した「結姫」の売り上げは伸びているが、まだまだ社業に貢献するまでには至ってないという。「使う場面が限られ、能動的に需要を増やせないため」と分析し「知ってもらえれば選ばれる自信はある。今度は提案する場面を考案したい」と前向き。壮年社長の新たな挑戦は続く。 (塚田真裕)

 村上 与司和社長

 福井市出身。高校卒業後、印刷会社、中古車販売会社などを経て、2006年7月にアクティライフ社長に就任。サラリーマン経験があるため、従業員の育成にはこだわりがある。1967(昭和42)年6月13日生まれ。

 衣類リサイクル小売業 アクティライフ(福井市)

 福井市内と石川、富山、岐阜の各県にキングファミリーを5店舗、ちゃくちゃくちゃくは越前市と石川県に計2店舗を運営。「結姫」は4500円〜2700円(税抜)の価格帯で70種類をそろえ、ホームページからも購入できる。従業員は47人(パート含む)。

 

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