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ふくい経済 シゴト咲く

福井を楽しむ情報 ウララコミュニケーションズ

 三田村 浩實(みたむら・ひろみ)社長

月刊「URALA」2月号を手に、雑誌タイトルを解説する三田村浩實社長=福井市板垣のウララコミュニケーションズ福井本社で

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質の高さにこだわり

 県内を代表する情報誌「月刊URALA(ウララ)」を発刊して二十八年。「県内では、老若男女の知るブランドとして浸透している」と確かな手応えを語る。

 「福井でも、新聞や民放より、もうちょっと生活感のあるメディアをやりたい」。創刊時のモデルは、当時東京で、路地裏の店を扱うことで話題になっていた雑誌「Hanako」だった。

 「福井は都会に比べて遊ぶところは少ないかもしれない。県外へ出て行ってしまう若者も多い。でも、福井の生活をもう少し違う角度からフォーカスする(焦点を当てる)ことで、その面白さに気付いてもらいたい」。創刊時からの思いは今も変わらない。 

 雑誌編集の経験はなく、一からの挑戦だったが、デザイン事務所を八年間経営し、雑誌を乱読した経験が生きた。「ビジネスは全てがコミュニケーション。相手を知り、そのニーズに応え、こちらのやっている内容をきちんと知ってもらえば売れる」

 「何でも置いてある(収録してある)情報のコンビニではだめだ。読者はエンターテインメントな情報と、憧れを買いに来ているのだから」と自負し、他誌との差別化を図るため、質の高さには徹底的にこだわってきた。

 加工の仕方にも一流のこだわりを見せる。「すてきに、おしゃれに表現したい」。写真も編集部員ではなく、外部のプロのカメラマンに依頼する。

 さらには、編集内容を幅広い年齢層にフォーカスすることも不可欠。その対象は十代中・後半から働き盛り、稼ぎ盛りの五十代まで。ビジネス特集や片町特集、紙質を変えたとじ込みの別冊「大人ウララ」などは試行錯誤の成果だった。

 経営が軌道に乗ってくると相乗効果も生まれてくる。二〇〇八年から始めたミスコン「うらら姫」コンテストはブランド力を高め、仕事が仕事を呼び込む好循環に。「企業や行政から観光パンフ製作やイベント企画の依頼が相次いで舞い込んでくるようになった」

 出版不況の中、雑誌編集の中で蓄積した情報をどう活用するかにも知恵を絞る。一四年春には県酒造組合主催のイベントを企画構成し、二千人近くを集客した。東京と京都で居酒屋を開設。東京向けに温泉宿のガイド本も編集し、首都圏進出も本格的に模索する。

 とはいえ軸足はしっかりと福井に置き「福井のものをウララ目線ですてきに表現したい。福井で暮らすこと自体をエンターテイメントにする」。福井を楽しむ気持ちを持ち続け、これからも“ウララの挑戦”を支えていく。 (上原梨花)

 三田村 浩實社長

 鯖江市出身。東京都内の百貨店やスポーツウエアのメーカー、福井県内のコンサルタントの各業界で広告企画およびデザイン制作に従事。1980年に独立した。「仕事はすべてコミュニケーションで成り立つ」をモットーにしている。

 総合情報企業 ウララコミュニケーションズ(福井市) 

 1980(昭和55)年5月に広告デザイン会社として設立。8年後、福井エリア情報マガジン「月刊ウララ」を創刊した。広告代理店業も含め、総合情報カンパニーとして本社50人、東京支社20人の体制で編集、イベント業などを幅広く展開する。

 

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