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ふくい経済 シゴト咲く

「健康」「安らぎ」提供 ユーサイキア

 石川 誠一郎(いしかわ・せいいちろう)社長 57歳

利用者に対し「健康」や「安らぎ」を提供することに力を入れる石川誠一郎社長=福井市開発5丁目のコミュニティリゾート「リライム」で

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利用者の満足第一に

 若いころに没頭した音楽。その経験は、会社経営に生きている。一九九六年にオープンした総合健康文化施設「コミュニティリゾート リライム」の支配人を務め、会社を設立して事業を引き継いだ。会社組織を「オーケストラ」にたとえ、利用者の満足を第一に、先頭に立ち指揮を執る。 (中場賢一)

 大学卒業後は、レコード販売会社に勤務し関東や関西で、音楽関係の仕事を経験。福井へのUターンは、長男として、両親と一緒にいてあげたいとの思いからだった。一九九〇年に福井に戻り、広告代理店に勤務。その間の多くの企業経営者との出会いが、今に生きている。

 温泉やプール、フィットネスジム、レストラン、ホテルなどの施設が一体となった「リライム」は、県内外から数多くの利用者が訪れる。利用者を「オーディエンス(聴衆)」、従業員を「アーティスト(演奏家)」にたとえ、一人一人の違った感性を持った人を安心させ、楽しませることを念頭に接客業は「エンターテインメント」の精神を持つべきだと指摘。「健康」と「安らぎ」の時間を提供することに力を入れる。

 多くの温泉施設などでは券売機が導入されているが「リライム」には券売機はない。定年を過ぎた高齢者は「人と関わりたいから、話したいから来る人もいる」との思いもあり、入館時は、わずかでも会話を交わすことでフロントの従業員と利用者の間に「小さなコミュニケーション」が生まれている。

 利用は中学生以上と設定。「くつろぎ」にこだわる。その背景には、大人がゆったりできる空間をつくり、明日の仕事やそれぞれの活動への活力にしてほしいとの配慮がある。利用者の健康も考え、レストランのそばにジムを置き扉を開放、食から健康への意識付けも忘れない。

 施設を支える人材の育成にも力を入れ、社内研修会を実施。若い従業員には「やりたいと思ったことをやってほしい」と成長を願い、「失敗してもフォローするのがわれわれの役目」と従業員の背中を押す。

 災害時などの避難所としての役割も施設にはあると指摘。東日本大震災では、県外からの避難者に無料券を配布した。今後は「二号店、三号店も出したい」と夢を膨らませ「健康創出企業として、力を上げていきたい」とさらなる発展を誓う。

 石川 誠一郎社長 

 福井市出身。明道中学校時代にフォークソングと出合い、音楽に没頭する。福井商業高校、神奈川大学経済学部卒。大学卒業後は、レコード会社勤務などを経て、1990年に福井県にUターンした。1958(昭和33)年5月28日生。

 健康・運動施設経営など 株式会社ユーサイキア(福井市)

 2010年5月設立。ユートピアが存在しない理想郷を意味するのに対し、ユーサイキアは実現可能な理想郷。社名には「実現しうる理想郷を目指す」との企業理念を込めた。本社所在地は福井市開発5丁目。総合健康文化施設「コミュニティリゾート リライム」を経営。資本金1000万円。日本サウナ・スパ協会に加盟。従業員数は153人(パート・アルバイト含む)。

 

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