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高性能の重機出動 大野和泉地区 人の技術高く

背丈を超える大きな雪の壁に囲まれながら機械を使って除雪に励む住民たち=13日、大野市朝日で

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 大野市和泉地区では、積雪が一九八二(昭和五十七)年の観測開始以来最高となり、十三日午前には九頭竜の観測点で三〇〇センチに達した。観測記録がない三八豪雪(六三年)や五六豪雪(八一年)との比較はできないが、大きな混乱は起きていない。そこには県内屈指の豪雪地域ならではの工夫があった。 (藤井雄次)

 和泉地区の中心部を通り岐阜県へと抜ける国道158号は、道路脇に雪の壁がそびえているものの、乗用車は余裕ですれ違えるほど丁寧に除雪されていた。

 「除雪用重機の性能が向上したのが大きい」と話すのは、県から委託を受けて除雪作業を行う建設会社社員。五六豪雪の頃の重機は、雪を押しのけるのは工事用ブルドーザーだけ。除雪が終わらないうちに雪がどんどん積もってしまったという。

 現在は、むきだしの大きなタイヤで小回りが利く「除雪ドーザー」や雪を飛ばして車道を拡幅する「ロータリー除雪車」、路面の踏み固められた雪をはがす「除雪グレーダー」などの高性能重機が道路状況に応じて迅速に出動。社員は「毎日乗っているため除雪オペレーターの技術も高い」と自負する。

 ガソリンなどの燃料入荷も滞っていない。地区唯一のガソリンスタンドからは、入荷量は減っているものの地区内への供給はできているといい、従業員は「岐阜県方面から入荷している。特に除雪車の燃料は切らさないようにしている」と話す。

 各民家でも厳しい気候への備えは万全だ。屋根用の融雪装置や家庭用除雪車を持つ家庭が多く、灯油用のドラム缶を保管して燃料を備蓄する世帯もある。

 除雪に励んでいた民宿経営の男性は「三メートルの雪は確かに多いが、ここらは例年二メートル以上の雪が積もる。除雪車はきちんと走るし、道路が寸断されて孤立状態になった五六豪雪に比べればまだましな方」と話した。

 

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