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獣害“見張る”牛 耕作放棄地使い放牧

耕作放棄地に放牧された牛に餌をやる児童たち=小浜市堅海で

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小 浜

 獣害被害によって耕作が放棄された小浜市堅海の農地に十三日、二頭の牛が放牧された。獣害対策と耕作放棄地の活用を目的に市が初めて計画。農地を管理する農事組合法人・千石の郷(さと)が、稲の刈り取りが終わる九月ごろまで取り組む。

 堅海は小浜湾に面した山間部。地元の人によると、シカ、サル、イノシシの出没が相次ぎ、農家の高齢化もあって管理されない耕作放棄地が増えている。

 放牧の対象となった農地の面積は、千石の郷が管理する十三ヘクタールのうちの一・一ヘクタール。餌となる牧草の種がまいてある。二頭が昼夜、農地を歩き回ることで、体の小さいシカなどが警戒し、周辺への侵入を予防することが期待されるという。

 こうした取り組みは獣害被害に悩む美浜町や若狭町でも実施している。

 牛は若狭町の県嶺南牧場から取り寄せた若狭牛の雌で、年末に予定される出産に向けて農地で足腰の鍛錬も兼ねる。

 この日の入牧に合わせ、地元内外海(うちとみ)小学校の一、二年生三十人が餌やりを体験したほか、放牧の様子を写生した。

 市の担当者は「放牧事業は三年計画で進める。増加する耕作放棄地の活用につながれば」と今後を見据える。 (池上浩幸)

 

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