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薬草「聖地」彩る植物酒 ナルコユリ、朝鮮ニンジン、コウホネ…

色とりどりの薬用植物酒を紹介する小谷宗司さん=高浜町の青葉山ハーバルビレッジで

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高浜・ハーバルビレッジ

東京生薬協 小谷さん寄贈

 高浜町中山の薬草のテーマパーク「青葉山ハーバルビレッジ」のビジターセンターにある「薬草ミニ博物館」に、新しい収蔵品が到着した。色とりどりに漬かった薬用植物酒の数々で、これまで茶系統色の乾燥物が中心だった展示が一気に華やぎ、来場者の目を楽しませている。 (山谷柾裕)

 薬用植物酒は一・八リットルの標本瓶に入れられた六十一本。すべて飲用だが、医薬品医療機器法(旧薬事法)の関係もあり、残念ながら当面は鑑賞用として来場者に楽しんでもらう。町の薬草栽培事業を指導している東京生薬協会の薬用植物国内栽培事業委員長小谷(こたに)宗司さん(67)=長野県王滝村=から寄贈を受けた。

 薬用酒としてポピュラーなものや、小谷さんの自宅周辺で取れた果実などが中心。ナルコユリ(ユリ科)やキハダ(ミカン科)、オタネニンジン(ウコギ科、いわゆる朝鮮ニンジン)など、滋養強壮や健胃整腸剤のほか、サルナシ(マタタビ科)やサンショウ(ミカン科)、サンシュユ(ミズキ科)など、整腸利水などさまざまな効能があるとされる果実類が色とりどりの色素が残ったまま漬かっている。トチュウやコウホネ、イカリソウなど、高浜町産のものもあり、変わり種ではマツタケも一本なりで漬かる。

 小谷さんは一九七五(昭和五十)年ごろから標本も兼ねた薬用酒を造っており、八四年の長野県西部地震のためコレクションはすべてなくなったが、その後も造り続けてきた。漬けた期間は、同年のヤマブドウ酒が最長。アルコール度数二五〜三五度のホワイトリカーや焼酎に原料を漬け、夏は三カ月、冬は六カ月ほどで完成する。疲労回復と色素を引き出す効果のあるクエン酸を入れているのがポイントだ。

 小谷さんは「高浜町が薬草の聖地となる一助にしてほしい」と話している。四日には同所で、小谷さんの薬用酒に関する講座が開かれ、約十人が参加。京都市下京区のバーテンダー仲井知亨さん(35)は「新しいカクテルのレシピの参考になった」と喜んでいた。

 

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