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名刀「朝倉長光」復元へ 大阪で発見、絵図基に

日本刀を鍛錬する刀匠の森国清広さん=越前町上糸生で(県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館提供)

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大阪歴史博物館が所蔵していた「朝倉長光」の刀絵図=福井市の県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館で

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刀匠森国さん担当

県計画 新設博物館の目玉

 福井市の県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館が、「幻の名刀」の復元プロジェクトを進めている。鎌倉時代後期に打たれ、朝倉氏ゆかりの「朝倉長光」。現代の刀匠の手で、七百年も前の名刀がよみがえろうとしている。 (小川祥)

 「朝倉長光」は、鎌倉時代後期の刀匠、長船長光(おさふねながみつ)が打ったとされる。現存はしないが、全長五三センチで、刀身の柄に覆われた部分に、室町時代の武将、朝倉孝景の所持銘や千手観音菩薩(ぼさつ)を示す梵字(ぼんじ)などが記され、後には豊臣秀吉が所持したとの記録が残っていた。県が二〇二一年度に同館近くに新設予定の博物館の目玉展示を探していたところ、大阪歴史博物館に「朝倉長光」全体の刀絵図が所蔵されていることが分かり、復元を目指すことになった。

 実際に刀の復元を担当するのは、福井市の刀匠森国清広さん(51)。二〇一六年に権威あるコンクール「新作名刀展」で最高賞に選ばれていた森国さんに、繊細な作業が託されることになった。

 現在、森国さんは越前町の工房で刀の材料となる地金作りに没頭している。今後、不純物を取り除き、炭素の含有量を調整するために、何度も鍛錬し、約三万三千枚の層にしていく。森国さんによると、朝倉長光はそりが深く、激しく怜悧(れいり)さがある刃文(はもん)が特徴。馬上用の太刀で、力強さがあるという。

 制作にあたり、日本美術刀剣保存協会(東京)に朝倉長光に関連する資料を見に行ったり、勉強会に参加したりして知識を深めてきた。本年度末の完成を目指しており、「朝倉長光は名刀中の名刀。作風が分かっている分、似せることに難しさがあるが、それだけやりがいもある。自分の持つ技量をかけて、できる限りのことをやるつもり」と意気込む。県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館の宮永一美学芸員は「戦乱で消えてしまった幻の刀を身近で見ることができるようにしたい」と話した。

 

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