トップ > 日刊県民福井から > 福井発 > 記事

ここから本文

福井発

宗演ツアー 通訳の大役 高浜地域おこし隊員 月田さん 

英国の古書店から取り寄せた絶版本を手に勉強する月田ショーンさん=11日、高浜町宮崎の高浜まちづくりネットワークで

写真

17日、外国人向け

勉強重ね「いつかガイドに」

 高浜町地域おこし協力隊員で、英国ロンドン出身の月田ショーンさん(34)が四月の委嘱以来初の“大仕事”に向けて準備に励んでいる。十七日に町出身の禅僧釈宗演(しゃくそうえん)の足跡をたどる外国人向けツアーがあり、訪問先で案内人の言葉を通訳する仕事を買って出たからだ。 (山谷柾裕)

 月田さんは五年前に来日し京都に滞在。来日の目的は、三歳のときに死別した母の母国日本の文化を知ることだった。尺八を演奏したり、寺社を巡ったりと日本文化を学んできた。外国人同士の幅広い人脈やイベント企画の経験を買われ、「京都に一番近い海」としてインバウンド客の誘致を進める高浜町にやってきた。

 宗演は一八九三(明治二十六)年、米国シカゴで開かれた第一回万国宗教会議で仏教を初めて欧米に紹介し「禅」を「ZEN」として広めるきっかけをつくった人物。京都時代から禅にひかれていた月田さんだったが「そんなビッグネームの出身地だとは知らずに、この町の地域おこし協力隊員になった。もっと勉強しなきゃと思った」と話す。

 六月末から、宗演の生誕地や、宗演が通った寺子屋があった長福寺などを巡り、高浜の郷土史と絡めて勉強。英国の古書店から絶版本を取り寄せて熟読した。宗演の講演を弟子の鈴木大拙が英訳したもので、初版は一九〇六年。禅が「ZEN」として広まった約百年前を読書で追体験している。

 ツアーは町民有志でつくる「釈宗演を顕彰する会」が主催。県内の英、米、アイルランド出身者ら二十人が座禅や茶会を体験したり、長福寺などゆかりの地を訪れたりする。月田さんは案内してくれる住職らの説明を英語に訳すのが役割だが「いつか自分でガイドできるようになりたい。私が英語ですべて案内できる方がテンポがいいはず」と話し、今後に向けて勉強に力が入る。

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索