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福井発

4人「シンクロ」 笑顔のデビュー

競技を終え、増永弥生コーチ(左)からねぎらわれる(右から)宮本桜舞、斉藤実来、高島玲奈、若泉奈那の4選手=10日、金沢市の金沢プールで(山田陽撮影)

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  アーティスティックスイミング 

晴れ舞台 「楽しかった」

 金沢市の金沢プールで十日に行われた福井国体水泳競技のアーティスティックスイミング(AS)。県内に競技者がいなかったため、県水泳連盟が五年前から選手を育成してきた。正選手二人を含む四人が、待望の晴れ舞台にデビュー。「楽しかったです」と笑顔をはじけさせた。=<1>面参照 (藤共生)

 県連盟がAS選手の募集を本格的に始めたのは二〇一三年。競泳の選手に声を掛け、地道に勧誘した。今大会に出場した高島玲奈選手(福井工大福井高一年)は「体験会に参加してみたら楽しかった。みんなで息を合わせて、自分を表現できるから」と振り返る。

 道のりは厳しかった。まず指導者がいなかった。金沢市から専門コーチが月に一度指導に来てくれたが、なかなか上達しない。「なんとかしないと」と三年前に手を挙げたのが、子どものころASを少し経験した福井市の増永弥生さん(53)だ。増永さんは勤めていた会社を辞め、週に三、四回の練習が始まった。

 練習会場も悩みの種だった。県営プール(福井市)の改修が終わる三年前まで、県内各地のプールを転々とした。

 昨年十月にあった選手選考会。高島選手と若泉奈那選手(鯖江市東陽中三年)が正選手に決まり、斉藤実来(東陽中三年)、宮本桜舞(さくら)(福井工大福井中三年)の両選手は、競技前に演技して得点の基準となる「プレスイマー」になった。

 プレスイマーは毎年、開催県から選ばれる。斉藤・宮本組は落選の悔しさをぶつけるように毎日、練習に打ち込んだ。迎えた本番。「(演技の)曲を聴いた瞬間、体がほぐれた」(斉藤選手)。「水の中で目が合うと気持ち良かった」(宮本選手)。国体の舞台を存分に楽しんだ様子だった。

 「これがゴールじゃない」と増永さん。「国体をきっかけに福井に競技を広めていきたい」と意気込む。選手たちもこれで終わるつもりはない。「まだまだ続けていきたい。今度は予選を勝ち抜いて本国体に」(若泉選手)。挑戦は、始まったばかりだ。

 アーティスティックスイミング 音楽に合わせて技の完成度、同調性、技術的表現力などを競う。昨年7月に国際水泳連盟が種目名を「シンクロナイズドスイミング」から変更した。国体は2人1組のデュエットで行われ、規定の演技を行う「テクニカルルーティン」と自由に表現する「フリールーティン」の合計得点で順位を競う。

 

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