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運転中の危険 疑似体験 冠水、衝突 VR動画で

JAF本部が製作した車が水没するVR動画を体験し、脱出用ツールの必要性を実感する記者=福井市のJAF福井支部で(蓮覚寺宏絵撮影)

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JAF福井支部対処、未然防止 役立てて

 西日本豪雨や相次ぐ台風で、車の運転中にいつ危険が降りかかっても不思議ではない中、冠水した道路の走行を、臨場感あるVR(仮想現実)動画で疑似体験した。水の中に入ると車体が浮き、ハンドルやブレーキが利かない。実際に遭遇したら、パニックに陥るだろう。危険に陥った時の対処法や、未然防止策を聞いた。

 VR動画は、日本自動車連盟(JAF)の本部(東京)が交通安全の啓発のため製作。福井市和田中二丁目のJAF福井支部で、報道機関向けの体験会に参加した。

 ヘッドホンとゴーグルを付けて椅子に座る。画面は助手席からの視点。車内を見回していると、車はプールに進入し始めた。すぐに車体が浮き、ハンドルやブレーキが利かなくなった。ドアの隙間から入った水がみるみる足元にたまっていく。水の感触まではないが、恐怖を感じた。

 水圧でドアは開かなくなり、車内の水が肩にまで到達した。運転席の女性は金属の突起が付いた道具を取り出し、窓ガラスを割って脱出した。

 福井支部の義野敏久さん(26)は「窓ガラスを割る突起や、脱出するためにシートベルトを切る刃が備わっている脱出用ツールが車用品店などに売っています。手の届く場所に常備してください」と教えてくれた。

 その上で「冠水した道路には近づかないことが原則」と強調。タイヤの半分ほどの水深でも、車の中に水が入るとエンジンが止まってしまうこともあるという。

 VR動画は他にも、時速五十五キロで壁に衝突し、全席でシートベルトの着用が必要であることが分かる内容など三種類がある。JAFの動画特設サイト=「JAF 360 vr」で検索=で見ることができる。義野さんは「いざという時に対処できるように、役立ててもらえれば」と話している。

 VR動画は今後、一般向けの交通安全講習会などでも利用する予定。福井市文殊こども園では十日、園児の祖父母がVR動画体験を通してチャイルドシートの必要性を学ぶ講習会が開かれる。 (坂本碧)

 

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