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東洋紡28時間後に鎮火 社長謝罪「敦賀で再建」

会見する東洋紡の楢原誠慈社長(中)=7日、敦賀市の東洋紡敦賀事業所第2事業所で

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 敦賀市呉羽町の繊維大手「東洋紡」敦賀事業所第二事業所で発生した火災で、敦賀美方消防組合は七日、出火から二十八時間が経過した午後五時三十分に鎮火したと発表した。東洋紡の楢原誠慈社長は同日、事業所内で会見を開くとともに、西川一誠知事と渕上隆信敦賀市長に謝罪した。 (大串真理、高野正憲)

 消防と東洋紡によると、いずれも鉄骨造り五階建て工場二棟のうち延べ一万八千八百九十平方メートルが焼失。可燃性の化合物が燃えた上、建物の構造が複雑で放水が届かなかったため鎮火が遅れたと説明した。けが人はなく、県によると、大気環境への影響はない。

 楢原社長は事業所内で開いた会見で謝罪した上で、「ここで再建したい」と述べた。製造していた車のエアバッグ用のナイロン糸と新幹線のクッション材は海外のグループ会社での増産を図るが、全量は代替生産できない恐れがあるという。稼働を停止した工場の復旧のめどは立っていない。

 楢原社長はその後、県庁で西川知事と面会。楢原社長によると、知事からは再発防止と事業の早期再建の要請があった。

 火災を受け、敦賀市は市内全域に屋内退避を呼び掛け、七日未明には自主避難所を設置、三人が一時利用した。隣接する市中央小学校は臨時休校となった。

 近接する住宅街では、窓を開けたり、洗濯物を外に干したりできない状態が続いた。同市中央町二丁目の建設業上田和美さん(70)は「何が燃え、どこまで消火が進んでいるのか、もっと市民に分かるようにしてほしかった」と、市などに広報体制の強化を求めた。

 東洋紡は住民向け相談窓口を八、九両日と来週以降の平日午前九時〜午後八時に設ける。(問)0770(22)7611

 

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