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吹き飛んだ 屋根100メートルも 敦賀 風速47.9メートルの恐怖

強風で約100メートル飛ばされ民家の庭に落下したトタン屋根=5日、敦賀市清水町1丁目で

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 台風21号の通過から一夜明けた五日の県内では、台風被害の広がりが次々と明らかになった。県内を吹き荒れた強い風は文化財や農産物、建物、漁船などに大きな被害をもたらした。

台風21号 

 最大瞬間風速四七・九メートルを記録した敦賀市。一夜明けた五日、百メートルも吹き飛ばされたトタン屋根が落下した現場では、強風の猛威にあらためて声を失った。

 清水町一丁目の多賀正次さん(81)方の庭には、トタン屋根(縦十二メートル、横四メートル)がひしゃげた状態で横たわっていた。四日午後、約百メートル離れた釣具店から強風で吹き飛ばされてきた。

 「突然、ドーン、バリバリという音がした。驚いて窓の外を見ると、白い屋根が見えた」と多賀さんは振り返った。五日は近所の人たちが集まったものの、知人男性は「片付けを手伝おうにも、これじゃあ何もできない」と嘆いた。

 このトタン屋根が接触し、自宅の屋根に穴があいたという女性は「すごい音で雷かと思った。二階に雨が吹き込んで大変だった」と疲れた表情を見せた。敦賀市では、ほかにも幼稚園の屋根が吹き飛ばされるなどの被害があった。

 おおい町と小浜市では漁船計六隻が転覆。二隻が転覆した大島漁港では、朝から船の引き揚げ作業に追われた。漁協職員は「台風に備えて漁港の最奥部に避難させていたのだが…」と肩を落とした。

 若狭町上野木で電柱が倒壊した現場では、電線がたわんだまま、応急処置が取られ復旧した。近くで剥がれた小屋の屋根材を拾い集めていた七十代女性は「すごい風だった」と話し、台風一過の晴天下で汗を拭った。 (山谷柾裕、高野正憲)

あわら温泉宿泊 キャンセル700人

 あわら市では、金津こども園(春宮3丁目)のプラスチック製サンルーフが吹き飛び、周辺の民家の瓦や車両を傷つけた。北陸新幹線の高架橋工事現場(伊井)では足場がゆがみ、足場板が外れるなどした。本荘小学校屋上の転落防止柵も大きくゆがんだほか、細呂木小学校の屋根瓦百枚が割れ、雨漏りが発生した。あわら温泉の宿泊施設のキャンセルも延べ七百人を超えそうだ。緊急の市議会全員協議会で、市側が報告した。 (北原愛)

 

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