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福井発

倒れ落ちた 文化財、作物 手水舎倒木で下敷き 

台風によって倒れ、手水舎を押しつぶしたスギをチェーンソーで切断して撤去する作業員ら=5日、勝山市の白山平泉寺参道で(山田陽撮影)

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白山平泉寺

 台風21号の影響で、国史跡の勝山市の白山平泉寺では、拝殿近くの樹木約十本が強風で倒れた。台風通過前に倒れかかり、周辺が通行止めとなっていた社務所近くのスギも完全に倒れ、近くにあった手水舎が下敷きになってつぶれた。朝から業者らが倒れた木をチェーンソーで切り、運び出す作業に当たった。市によると、参道の通行止め解除のめどは立っていない。

塀が倒壊した旧古河屋別邸=5日、小浜市北塩屋で

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 小浜市では、県指定文化財「旧古河屋別邸」(北塩屋)の塀が倒壊した。江戸時代の廻船問屋の邸宅で一八一五年の建造。瓦を載せた高さ約二メートルの塀が、長さ約八メートルに渡って道路側に倒れた。市は老朽化した塀の修繕計画を立てたばかりだったが、練り直しに。市職員らが落ちた瓦を保管するため、拾い集めた。

 鯖江市本町三丁目の誠照寺(じょうしょうじ)では、市指定文化財の御影堂の木戸数枚が強風で倒れ、障子戸の建具も破損。しっくい壁も一部が崩れた。隣接する同文化財の阿弥陀堂でも、障子が破れるなどの被害が出た。 (笠松俊秀、山谷柾裕、玉田能成)

もんじゅデータ 送信が一時停止

停電で通信回線障害

 原子力規制庁は五日、廃炉作業中の高速増殖原型炉「もんじゅ」(敦賀市)で一時、原子炉の状態を把握する国の緊急時対策支援システム(ERSS)にデータを送信できなくなるトラブルがあったと発表した。台風21号による停電などの影響で通信回線に障害が発生したという。

 もんじゅを管理する日本原子力研究開発機構によると、同日午前三時ごろ、民間通信会社の中継局で障害が発生し、データを送信できなくなった。午前九時前に一時復旧したが、間もなく再び停止。午後三時すぎにデータ送信を再開した。

 停止中はファクスで原子力規制庁にデータを送信。先月末に始まった使用済み核燃料の取り出し作業に影響はなかったという。 (今井智文)

収穫期迎えたナシ 多数被害

坂井北部丘陵地

 あわら、坂井両市にまたがる坂井北部丘陵地では、ナシの落果が相次いだ。収穫期を迎えた「豊水」が辺り一面に散らばる状況に、農家は「自然には勝てない」と落胆しながらナシを拾っていた。

台風21号の強風で落果したナシを拾う農家=5日、あわら市番堂野で

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 あわら市番堂野の山元章夫さん(73)の四十アールのナシ園では豊水や新興、あきづきが実を付けている。台風を前に、棚が揺れないように縛るなどし、収穫も急いだが「被害は一〜二割。落ちて傷ついたら商品価値もない」と、先月に続いての台風被害に肩を落とした。

 坂井市三国町の三里浜砂丘地では耐候性ハウスには被害が出なかったものの、ハウス一棟が倒壊し、十棟でビニールが破れるなどした。

 あわら市では、ナシの落果と農業用ビニールハウスの損壊で、農業関連被害は五日午前十時現在で千六百万円超と試算している。 (中田誠司、北原愛)

 

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