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福井発

猛烈風雨 県内に傷痕 台風21号 

県道に倒れた電柱=4日午後4時58分、若狭町上野木で(山谷柾裕撮影)

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電柱倒し枝折る

 台風21号は四日午後に県内を通過し、県内各地で激しい風雨による被害やけが人が相次いだ。(台風被害取材班)

 福井市福町の県営陸上競技場(9・98スタジアム)では午後四時すぎ、福井国体に向けて仮設したスタンドの間に設置していた、総合開閉会式などで使用する遮音壁(高さ十二メートル、幅八〜九メートル)二台が倒れた。県施設調整課によると、五日から復旧作業に入り国体開催には影響がないという。福井運動公園職員の一人は「風の抜け道を作るなど対策をしていたのに。それでも倒れたのか」と話した。

強風で太い枝が折れた県天然記念物のセンダン=4日午後5時20分、鯖江市の照臨寺で

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 鯖江市和田町の照臨寺(しょうりんじ)では、境内にある県天然記念物の落葉高木センダンの枝が強風で折れた。樹齢三百年以上の巨樹で、県レッドデータブックで「県域絶滅危惧2(ローマ数字の2)類」に指定されている、フクロウの仲間のアオバズクの営巣場所にもなっていた。

 太いもので直径三十センチ以上ある枝が十本以上散乱。すぐそばにある本堂にはほとんど被害はなかった。鯖江市教委が五日に被害の詳細を調査する。蓑輪賢(かたし)住職(74)は「悲しいが仕方がない。幹はしっかりしているため、また枝を伸ばしてほしい」と話した。

 県内各地区の消防などによると、敦賀市木崎では七十代男性が自転車で走行中に強風にあおられて転倒し、太ももを打つなどしてけがをした。福井市合島町では風で飛ばされた自宅のトタンを片付けていた男性が手の指を切った。美浜町や小浜市でも、ともに七十代の女性が、風で割れた自宅の窓ガラスなどで、手足や頭を切るけがを負った。

 勝山市村岡町黒原の国道416号沿いで電柱六本が、若狭町上野木の県道沿いでも電柱五本が、いずれも強風で倒れたほか、美浜町佐柿では車庫が倒壊。敦賀市内の運輸会社によると、敦賀港周辺では積んであったコンテナが崩れた。

 このほか、福井市でガソリンスタンドの屋根がめくれ、大野市や永平寺町などでも民家の窓ガラスが割れたり、外壁の表面が剥がれるなどの被害があった。

     ◇

 県内各市町では一時、避難所が開設された。若狭町のリブラ若狭に避難した吉田和子さん(87)=同町北前川=は「区長さんたちに勧められて避難してきた。こんなのは初めて」と驚いていた。大久保ヨシ子さん(80)=同町三方=は「雨と風が怖くて、近所の人と誘い合って避難してきた。ここに来て良かった」と話していた。

 

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