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台風21号 県内通過 全市町に警報、1213人避難

仮設スタンドの間に設けられていた遮音壁が、台風の影響で倒れた県営陸上競技場=4日午後5時46分、福井市若杉4丁目から写す(蓮覚寺宏絵撮影)

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 非常に強い台風21号が四日午後、県内を通過した。福井地方気象台は全市町に暴風、大雨警報をそれぞれ発令。午後二時五十三分に勝山で最大瞬間風速三八・九メートル、同三時には敦賀で四七・九メートルを記録し、いずれも観測史上最大となった。県によると、午後五時現在、池田町を除く市町の住民ら千二百十三人が避難した。 (取材班)

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 県のまとめでは、住宅の一部損壊が二件あった。各地で電柱が倒壊し県道の五カ所で通行止めになった。山間部を中心に、国道などの通行止めも相次いだ。福井市の県営陸上競技場(9・98スタジアム)では午後四時すぎ、福井国体に向けて建設中の仮設スタンドの間に設置していた遮音壁(高さ十二メートル、幅八〜九メートル)が二台倒れた。北陸電力や県によると、午後五時現在、嶺北で延べ約六千五百六十戸、嶺南では小浜市、美浜市、おおい町で述べ約四百戸が停電した。関西電力では台風による停電が相次いだ影響でシステム障害が発生し、全体の停電戸数が把握できない状況となった。

 交通も乱れ、JR西日本は金沢−大阪、金沢−名古屋間の特急七十四本を運休。私鉄各社も軒並み運休した。県は午後零時五十分に災害対策本部を設置し県内の被害状況の情報収集に当たった。県議会や福井市議会、勝山市議会などは一般質問を一部取りやめた。

 台風21号は四日午後に徳島市に上陸した後、神戸市付近に再上陸し日本海へ抜けた。関西地方を中心に被害が相次ぎ、二人が死亡、百人以上のけが人が出た。大阪湾では強風で流されたタンカーが関西空港連絡橋に衝突、橋の一部が破損。関西空港は高潮で滑走路が水没、広範囲が浸水し閉鎖された。「非常に強い台風」の日本上陸は一九九三年の台風13号以来、二十五年ぶり。

 関西エアポートによると、関西空港は滑走路と駐機場が最大で約五十センチ浸水。第一ターミナルビルの地下部分にも水が入り込んだ。滑走路は正午から閉鎖、空港全体も午後三時に閉鎖された。商業施設でガラスが破損し、一人が腕に軽傷。

 第五管区海上保安本部(神戸)や国土交通省によると、四日午後一時半ごろ、関空近くの大阪湾に停泊していた日之出海運(福岡市)のタンカー宝運丸(ほううんまる)(二、五九一トン)が風に流され、連絡橋に衝突。橋の一部が破損した。タンカーは航空機用のジェット燃料を関空に運んだ後、台風に備えエンジンを止めた状態で停泊していた。取り残された乗組員十一人にけがはなく、海保がヘリコプターなどで救助に当たった。

 

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