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福井発

県内美容師働き方改革 貸し出し型のサロン

短時間勤務制を導入

県内初のシェアサロンをオープンさせた藤田雄太さん=福井市のシェアサロン「ちゅら」で

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短時間勤務制度を導入したオーナーの山口貴史さん=坂井市坂井町のサンテ美容室で

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 長時間労働や土日出勤などがあり、三十歳前後で辞めることも多いという美容業界。そんな環境を変えようと、県内美容師たちが動き始めている。新しい仕組みのサロンを開店したり、新たな働き方の制度を設けたり。「美容師にも働き方改革を」。県内で始まった新たな取り組みを取材した。 (藤共生)

 一見すると普通の美容室のように見える。違うのは二階にエステ用のスペースとリビングがあること。ここはフリーランスの美容師やネイリスト、エステティシャンなどに施術場所を有料で貸し出す「シェアサロン」だ。

 今年五月、県内で初めてオープンしたシェアサロン「ちゅら」(福井市)。「こんな場所が県内に増えていけばいいな」。オーナーの藤田雄太さん(28)=同市=は目を輝かせる。

 使い方はシンプルだ。美容師は一席、エステティシャンには一部屋を、いずれも一時間千円で貸している。フリー美容師らは顧客とメールで時間を調整し、サロンを予約する。現在は藤田さんが美容師として使っているほか、メイク講師やマッサージ師、イベント主催者に貸している。

 「フリーランスなら時間にしばられない働き方ができる。美容師が人間らしく働ける環境が広がっていけばうれしい」と語る藤田さん。「シェアコミ。福井の美容系フリーランスとサロンがマッチング」というホームページを作り、フリーランスで働く仲間を募っている。

 ◇  ◇  ◇ 

 坂井市坂井町のサンテ美容室は八月から、正社員の短時間勤務制度を取り入れた。オーナーの山口貴史(たかふみ)さん(38)は「パート勤務にすることもできるけど、短時間でも正社員で働ける勤務制度を作ろうと思った。美容師がブラックな業界と思われない、子どもが憧れる職業になってほしいから」と理由を語る。

 おもちゃでいっぱいの店内はユニークだ。子どもカットと訪問美容に特化した美容室として九年前にオープンした。社員は山口さんを含めて二人。すべて予約制のため、もともと時間は比較的自由に動かせた。「それでもきちんと制度として整えたかった。副業を持つことも勧めたい」と話す山口さん。「小さな一歩だけど、少しずつ業界が変わってほしい」と願った。

 

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