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ふげんの使用済み燃料搬出先 仏オラノ社と最終調整

文科省、概算要求92億円

 廃炉作業中の新型転換炉「ふげん」(敦賀市)の使用済み燃料について、管理する日本原子力研究開発機構が、フランスのオラノサイクル社に搬出する方向で最終調整していることが三十日分かった。二〇二三年度から搬出を始め、二六年夏ごろの完了を目指す。文部科学省は同日発表した一九年度予算概算要求で、輸送の準備を進めていくためふげん関連経費を本年度の二十八億円から三・二倍の九十二億円に引き上げた。

 概算要求の説明のため、県庁と敦賀市役所を訪れた文科省の増子宏大臣官房審議官が明らかにした。機構とオラノ社は今秋の契約締結を予定している。

 使用済み燃料はふげんのプールに四百六十六体あり、〇八年の解体開始から一体も搬出されていない。今後輸送に必要なキャスク(容器)の許認可や製造を進め、二三年度からフランスに四回に分けて輸送する計画。

 文科省は概算要求の中で、海外輸送を準備する経費として一九年度は六十三億円を想定。今後も継続的に大きな費用が生じるとみられる。県庁で藤田穣副知事と面談した増子審議官は「契約締結前に、副大臣をトップとする特命チームで、使用済み燃料の搬出工程がしっかりと実現できる内容になっているか確認する。必要な予算もしっかりと確保していきたい」と述べた。

 ふげんを巡っては今年二月、機構が一七年度末としていた使用済み燃料の搬出完了時期を九年先延ばしした。当初、搬出を予定していた機構の東海再処理施設(茨城県東海村)が廃止となり、新たな搬出先を探していた。 (尾嶋隆宏、鈴木啓太)

 

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