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栄冠へ熱く導く 県勢強化に大きな力

バスケットボール成年女子の県選抜を指導するスーパーアドバイザーの荒順一さん=福井市の北陸高校体育館で

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 スーパーアドバイザー 

 福井国体・全国障害者スポーツ大会の開幕が、三十日後に迫った。天皇杯獲得(男女総合優勝)に向けた大詰めの選手強化では、県が「スーパーアドバイザー」として招いた国内トップクラスの指導者たちが大きな役割を果たしている。ある人は実質的な監督として。ある人は精神的な支柱として。「チームふくい」に勝利をもたらすため、惜しむことなく力を貸してくれている。 (藤共生)

 「勢いがほしいんだから!」「連続して動け!」。午後八時半。体育館にこだまする声は、厳しくもどこか優しい。バスケットボール成年女子県選抜チームの練習風景。指導するのは元女子日本代表ヘッドコーチの荒(あら)順一さん(67)=神奈川県在住=だ。

 福井県には女子バスケットボールの実業団も強豪大学もない。成年女子の主体となる社会人クラブチームは、仕事の都合で練習時間が限られる。チームを任された石田洋志監督は「少ない時間でいかに練習するか。明確な方針が必要だ」と考えた。

 そこで白羽の矢を立てたのが、長年実業団チームを率いてきた荒さんだ。バスケ界の異端児として知られる荒さんは、韓国人の林永甫(イムヨンボ)さんから受け継いだ「エイトクロス」という戦術のエキスパート。身長が低くても勝てる組織的な戦い方に特長がある。

 スーパーアドバイザーは通常、毎月一日程度、指導に訪れる。ところが荒さんは「難しい戦術だから少しの指導では意味がない。やるからにはしっかり」と月の半分は福井に滞在。国体本番でもベンチに入る予定だ。

 石田監督は「方針が固まってきた。壁のない家族的な雰囲気でチームを支えてくれる」と全面的な信頼を置く。頼もしいベテラン指揮官は「皆さんの期待に応えられる面白いバスケをしたい」と意気込んだ。

 「私たちにとって、成田先生は大きな心の支え」。そう語るのは、県なぎなた連盟の渡辺明美強化部長。全国的には無名に近かった福井県を全国トップクラスに育て上げた背景には、スーパーアドバイザーである成田登代子さんの存在がある。

 成田さんは全日本選手権を六度制したなぎなた界のレジェンド。その存在は選手のみならず、指導者陣にとっても支えとなった。「遠い存在だった全国に立ち向かうとき、『あなたたちは力がある。あとは気持ちだけ』と励ましてくれた。自信につながった」(渡辺部長)。スーパーアドバイザーは、時に「助言者」以上の存在として県勢を支えている。

 スーパーアドバイザー事業 福井国体に向けた強化策の一環として、県が2013年から採用を始めた。オリンピック選手や国内トップ選手を指導した経験のある優秀な指導者を福井に招き、強化のアドバイスをもらう。

 

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