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ぎょっ!! 100円 ニシキゴイ稚魚

道の駅で100円で売られているニシキゴイの稚魚=おおい町名田庄納田終の「道の駅名田庄」で

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「道の駅名田庄」 隠れヒット商品 

愛好家が選別もれ販売

 「錦鯉(にしきごい)一匹百円」−。京都府との県境近くにある「道の駅名田庄」(おおい町名田庄納田終)で利用者の目を引くお土産が泳いでいる。大阪市から同町名田庄口坂本に移住した能丸国彦さん(71)が育てるニシキゴイの稚魚だ。改良の過程で間引く稚魚を格安で売ってみたところ、隠れたヒット商品になった。 (山谷柾裕)

 三十五歳から趣味でニシキゴイを育ててきた能丸さんは、会社を定年退職後、十年前に移住。野菜などを育てる傍ら、広い庭に直径約二メートルのプールを七つ設けてニシキゴイの養殖に没頭してきた。

ニシキゴイを育てている能丸国彦さん=おおい町名田庄口坂本の自宅で

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 毎春、数万匹単位で生まれる稚魚の中から、形や色の良いコイを選び、再び掛け合わせていく。問題となるのは、選別からもれた稚魚の行く先。生態系保護のため河川への放流は控えざるを得ない。業者は、仕方なく土手に埋めたりするという。しかし能丸さんは「生き物だし、しのびないので」と、近隣の宿泊施設の池に放したりしてきた。

 稚魚の行き先を考える中で、野菜と同じように道の駅で売ってみることを思い付いた。特にニシキゴイの名産地でもない山の中。市場価格に近い数千円単位では見向きもされなかったが、百円から売り出すと、どんどん売れるように。毎年五月から体長三センチほどの稚魚を百円で販売。秋口にかけて数十センチに成長するにつれ、五百円程度に価格を上げていくが、それでも毎月安定的に一万円を売り上げる。水が冷たくなりニシキゴイの活動量が落ちる十一月末まで売り続ける。

 「ニシキゴイは価格が高いイメージがあるから、百円で売ると、それだけでかなり目立つのでは」と能丸さん。すぐ横でメダカを一匹二百五十円で売っていることも、余計に安さを際立たせ、客に鮮烈な印象を与えている。

 ニシキゴイに興味がないであろう、ツーリング客やお手洗いに寄った仕事中の地元住民なども、ニシキゴイの前で立ち止まり、思い思いに携帯カメラで写真に収める。能丸さんは「若狭地域には、家の裏手に山水が流れる所も多い。潜在的需要が多いのだろう。餌代くらいにはなるし」と語り、趣味と両立させながら無理なく売り続けていくつもりだ。

 

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