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越前打刃物の文化発信 越前市に振興施設 工房、展示、研修の3棟

工房棟の前でテープカットする関係者ら=越前市の刃物の里で(山田陽撮影)

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伝統工芸士の清水正治さんによって実演されるマグロ包丁の製造=越前市の刃物の里で(山田陽撮影)

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 国の伝統的工芸品「越前打刃物」の技術の継承と歴史・文化の発信を目的とした越前打刃物振興施設(愛称・刃物の里)が二十四日、越前市池ノ上町にオープンした。

 市の工芸の里構想に基づいて整備され、後継者育成や実演などを行う工房棟(鉄骨平屋二百六十平方メートル)と、歴史や技術などを実物やパネルで紹介する展示棟(木造平屋三百二十六平方メートル)、後継者育成講習や各種教室などを開く研修棟(鉄骨平屋百四十六平方メートル)がある。県の補助金も受けて市が一億九千百四十七万円を投じて建設した。秋の福井国体や二〇二三年春の北陸新幹線南越駅(仮称)の開業などで、交流人口拡大にもつながると期待されている。

 開館記念のセレモニーには、西川一誠知事や奈良俊幸市長、指定管理者の越前打刃物産地協同組合連合会関係者ら六十人ほどが出席。テープカットで祝った後、奈良市長は「後継者育成や販路拡大などに励んでいただくことを願っている」とあいさつ。同連合会長の加茂詞朗さんは「叙勲受章者ら豪華な布陣で保存会をつくり、若手に技術を残し、さらに越前打刃物を世界に発信していきたい」と意気込みを語った。

 伝統工芸士の清水正治さんによるマグロ包丁作りの実演もあり、刃渡りが一メートルを超える包丁を炉で熱し、機械を使って鍛造する様子を、出席者らが興味深そうに見学していた。施設では今後、月一回のペースで越前打刃物を使った料理教室や包丁研ぎ講座なども開いていく。 (山内道朗)

 

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