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福井発

おおいに民間観光施設 眺望、乗馬、バーベキュー…

青戸の入江を望んだ乗馬体験場=おおい町の青戸ベイサイドヒルズで

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原発保守・点検の建設会社

新たな町づくりに挑戦

 おおい町の関西電力大飯原発の保守・点検に携わる建設会社「荒木」(同町)が、農場と一体となった町内初の民間観光施設「青戸ベイサイドヒルズ」をオープンさせた。業務の多角化を思い悩んでいた荒木和之社長(64)が、原発の長期停止中、長年の夢だった施設の建設に奮起。青戸の入江を望む好立地で、乗馬やバーベキューが楽しめる。 (山谷柾裕)

 一昨年、同町大島半島の付け根に位置する犬見の土地を購入し、二万八千平方メートルの造成に着手。ブドウハウス四棟、かんきつ類ハウス一棟を作った。さらにこの夏、レストランや、百二十人収容のバーベキュー場、ポニーの乗馬体験場などを整備した。将来は、ハウスを利用した収穫体験の実施を考えている。

施設内に立ち並ぶ農業用ハウスやレストラン=おおい町の青戸ベイサイドヒルズで

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 青戸の入江の対岸には、「県こども家族館」や「うみんぴあ大飯」などが立ち並ぶが、町内の観光施設はほとんどが第三セクターによる運営。青戸ベイサイドヒルズの開業により、間宮真珠養殖場も合わせ、民間の力で新たな観光エリアが形成されることになった。

 「原子力に恩義はあるけど、ずっと浸っているばかりもいけない」と荒木社長。十四年前の関電美浜原発3号機(美浜町)の蒸気噴出事故の際に、受注減が避けられなかった教訓を振り返り、二〇一一年の福島第一原発事故後の長期停止中に、この計画に着手。「原発による町の活性化の余韻があるうちに、新たな町づくりに取り組まないと、と思った」と語り、地域活性化につながればと願う。今回は美浜の事故と違い、原発が停止すると同時に、新規制基準適合に向けた対応工事も始まり、その残土の搬出という小さな特需が発生。造成では、その残土の有効活用も図った。

 地域には若狭和田海水浴場など競合観光地が多いが、手ぶらで楽しめるバーベキューコースの提供や乗馬体験などで、平日も観光客でにぎわう。同僚十二人と訪れ、乗馬を楽しんだ高浜町宮崎の看護師江尻良子さん(46)は「景色がすごく良くて爽快」と話し、ポニーのたてがみをなでた。

 営業時間は午前十時〜午後五時(バーベキューは午後九時まで)。入場料は無料。水曜定休。(問)青戸ベイサイドヒルズ=0770(77)3761

 

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