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紙製品→包装や食器に再利用 鯖江市 新素材活用で協定

相互連携協定を結んだ(右から)山崎敦義社長、岸博幸教授、牧野百男市長=20日、鯖江市役所で

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ベンチャー、慶大大学院と

 鯖江市とベンチャー企業のTBM(東京)、慶応大大学院メディアデザイン研究科の三者が二十日、同社が開発した紙やプラスチックの代わりになる新素材を活用する相互連携協定を結んだ。新素材は石灰石が主原料で、紙製品として使用後、包装容器や食器などに再利用が可能。市の漆器産業などへの活用も視野に入れており、環境に配慮した地域モデルの構築を目指す。 (玉田能成)

 同社が国内自治体と連携協定を結ぶのは初めて。新素材は英語で石灰石を意味するLimestone(ライムストーン)から「LIMEX(ライメックス)」と名付けられ、二〇一四年に国内特許を取得。耐久性と耐水性に優れた印刷用紙として、冊子やポスターなどに使われ、使用後はプラスチックに代わる素材として容器や文具などに再利用できるのが特長。

 同社は一七年、同大学院研究員や越前漆器協同組合(鯖江市)などと共同で、この素材を用いた漆塗りのスマートフォンケースを開発。この取り組みを発展させ、国連が採択したSDGs(持続可能な開発目標)に貢献しようと協定を締結した。

 市は当面、イベントの広報用ポスターや冊子などにLIMEXを採用し、将来的には民間企業などへの普及も図りたい考え。使用済みの紙は市内の全十二郵便局で回収できるようにし、漆塗りの食器などに再製させる。

 二十日に同社の山崎敦義社長や同研究科の岸博幸教授と、市役所で会見した牧野百男市長は「環境と産業振興の両面で、世界的なロールモデル(模範)を目指していきたい」と述べた。

 

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