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いとこに託す 甲子園勝利  サポート徹する 岩本秀太選手

練習後にくつろぐ岩本大輔選手(左)と秀太選手(右)=9日、大阪市内のホテルで

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 第百回全国高校野球選手権記念大会で敦賀気比は十日、初戦を迎える。夏の県大会でベンチ入りした岩本秀太選手(三年)は、甲子園入り直前で外れた。チームメートでいとこの岩本大輔選手(三年)は二塁手のレギュラーとしてメンバー入りし、明暗が分かれた。秀太選手は「自分の思いも背負って頑張ってほしい」と大輔選手に託し、チームのサポートに回っている。 (籔下千晶)

 敦賀市出身の秀太選手と美浜町出身の大輔選手は小学生の頃、違う野球チームに所属していた。幼い頃から親戚の集まりなどで顔を合わせた二人は、同い年ということもあり、大好きな野球の話で盛り上がった。

 中学生になると、秀太選手が「大輔選手と一緒に野球がしたい」と美方ボーイズ(若狭町)に入団。秀太選手は二塁手や遊撃手、大輔選手は中堅手として一緒に試合に出場した。

 ともに敦賀気比に進んだ。一年の冬、大輔選手が二塁手に転向し、同じポジションを争うことになった。大輔選手は内野は「ほぼ初心者」だったが、秀太選手を「先生」に一緒に自主練習をするなどして切磋琢磨(せっさたくま)した。

 県大会で一番打者として打率5割と活躍した大輔選手とは対照的に、背番号14の秀太選手に出場機会はなかった。「試合に出られず、もどかしかった」。県大会が終了した翌日、東哲平監督から甲子園のベンチ入りメンバーから外れることを告げられる。「指導者全員で話し合った結果」と言われたが、すぐには受け入れることはできなかった。母に電話で伝え「今までよく頑張ったね」と言われると、こらえていた涙が一気にあふれ出た。

 秀太選手は、故障者が出た場合の控え選手としてメンバーに同行し、練習の補助などに精を出している。メンバー入りできなかった悔しさは残っても、チームに尽くす気持ちは変わらない。大輔選手に面と向かっては言えないが、「最後の夏だから、自分らしく頑張ってほしい」とエールを送った。  

きょう初戦

 敦賀気比は十日の第一試合(午前九時半開始予定)で木更津総合(東千葉)と対戦する。

 

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