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同時事故訓練 来月25、26日 大飯、高浜原発 内閣府が計画

 再稼働した関西電力の大飯、高浜両原発を巡り、内閣府が同時事故を想定した住民参加の広域避難訓練を八月二十五、二十六両日に計画していることが十一日、関係者への取材で分かった。年に一度の国の原子力総合防災訓練で、二つの原発が同時に事故を起こしたとの想定は初めて。 (中崎裕、山本洋児、山谷柾裕)

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 直線距離で約十三キロと近接する両原発では、高浜3号機と大飯3、4号機が稼働中。国と地元自治体は二〇一六年八月、高浜原発が単独で事故を起こした場合の避難訓練を実施したが、今年に入って大飯原発が再稼働したことで、地震などにより両原発が同時に事故を起こした場合の対応が課題とされていた。

 訓練は京都府北部を震源とした大地震が起き、まず大飯原発が原子炉の冷却機能を失って事故を起こし、同時並行的に高浜原発も事故に至ると想定。二日かけて事故が進展し、両原発の三十キロ圏内に入る福井、滋賀、京都の三府県の住民らが計画に従い、車などで段階的に避難する。

 内閣府が取りまとめた広域避難計画では、各原発の単独事故しか想定されていない。内閣府は訓練シナリオは「関係自治体と調整中」としているが、先に事故が起きたとの想定の大飯原発のオフサイトセンターに統合現地本部を設置する方針。一六年の訓練では悪天候で救助のヘリが飛べないなどの問題が起きたため、教訓を踏まえて半島部の救助態勢なども強化する。

 一方、西川一誠知事はこれまで同時事故想定の訓練に関し「原子力規制委員会はあると思っているのか、世の中にあったのか。訓練(想定)だけを壮大にしても、中身が空っぽでは意味が無い」と想定自体に懐疑的な見解を示している。

 

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