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福井大の10代有権者に聞く  「不在者制度を利用」

「投票先の政党迷う」

「ごたごた興味ない」

「選挙コンシェルジュ」と呼ばれる相談員(左側)から不在者投票制度の説明を受ける学生=福井市の福井大で

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 十八、十九歳の若者が初めて投票する衆院選の公示が十日に迫った。県内の十代の有権者は、政治の現状や衆院選をどう受け止めているのか。福井大(福井市文京三丁目)に設けられた選挙の相談窓口に立ち寄った学生らに率直な思いを聞いた。 (片岡典子)

 「消費税や北朝鮮への対応など、気になることがあるから投票したい」。窓口が設置された五日、立ち寄った工学部二年の福井真音(まおと)さん(19)は話した。昨年夏の参院選は、投票のために実家のある愛知県豊橋市まで帰った。今回は不在者投票制度の利用も考え、窓口で説明を聞き、必要な書類を受け取った。

 「不在者投票制度の手続きが、これほど簡単だとは思わなかった」。教育学部一年の松見俊佑さん(18)は驚いた。必要な書類の記入にかかったのは十分足らず。この書類を実家のある高浜町の選管に郵送すると、現在の住まいに投票用紙などが届き、十八〜二十日に同大に設置される期日前投票所を利用できる。投票のために帰省すべきか迷っていた松見さんは「不在者投票制度の周知活動があると、投票したい気持ちになる」と歓迎する。

 この相談窓口は、市明るい選挙推進協議会などが昨夏の参院選に続いて企画した。「選挙コンシェルジュ」と呼ばれる相談員が同制度の利用法などを説明する。

 総務省によると、前回参院選の全国の十八、十九歳の投票率は46・78%。低迷の背景には、実家から住民票を移さずに遠方の大学に通う学生が同制度を知らないことがあるとみられ、周知する狙いがある。五、六の両日に昼休みの時間帯に合わせて、福井大の学生食堂に開設した。

 ただ、初日の五日は開設した二時間で、窓口に立ち寄ったのは六人だけ。対応した協議会メンバーらと、ほぼ同人数だった。

 相談窓口を遠巻きに見ていた国際地域学部一年の杉山栞里さん(18)は「人通りが多い中で、立ち止まって選挙の話を聞くのは『意識が高い人』と見られそうで恥ずかしい」と話す。一緒にいた同学部一年の田中榛名さん(19)は「投票に行くつもりだけど、どの政党が何をしたいのかが分からない。どこに投票すればいいのか迷う」と困った表情を浮かべた。

 食堂で友人と食事をしていた三年の男子学生は「(政局が)ごたごたしている。面倒くさく、興味が湧かない」と投票に無関心の様子だった。

 協議会長の伊藤昌継さん(55)は「投票は強制ではない。もともと興味がない人は窓口にも来ないかも」と吐露しつつ「参院選では立ち寄るのが三、四人ほどの日もあった。初日にしては多かった」と話した。

 この先、国政選挙以外でも窓口を設置する予定だ。伊藤さんは「『そもそも選挙に関心がない』といった若者にも気軽に立ち寄ってもらえたら」と意気込み、「立ち寄るのが恥ずかしい人は、選管に問い合わせてもいいですよ」と付け加えた。「選挙コンシェルジュ」による相談窓口は、十、十一日には福井工大に設けられる。

 

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