トップ > 日刊県民福井から > 福井発 > 記事

ここから本文

福井発

丸岡城天守再建の功労者 故荒田太吉をたたえる

孫招き児童や市民ら歓迎

祖父・荒田太吉が再建に貢献した丸岡城天守の前で平章小児童と気さくに交流する荒田一正さん(手前左)=坂井市丸岡町霞町1丁目で

写真

 丸岡城天守の修復・再建に貢献した坂井市丸岡町出身の実業家、故荒田太吉(一八七七〜一九六五年)の功績をたたえる会が六日、孫の会社役員荒田一正さん(70)=北海道小樽市=を招いて開かれた。児童や高校生をはじめ地元市民から愛されている丸岡城に触れ、一正さんは「地域が連携して国宝にしようという力に満ちあふれている」と感激していた。

 一正さんは、太吉が興した会社の三代目で、一九九五年以来二回目の丸岡城訪問。坂井市丸岡町霞町一丁目の丸岡城天守前広場での会には、地元の平章小学校五年生四十五人や丸岡高校放送部員、丸岡城天守を国宝にする市民の会メンバーら約七十人が出席。一正さんを歓迎して、児童は校歌を斉唱。代表で川村陽登君(10)と梶川りほさん(10)が「お天守は私たちを見守ってくれる大切な宝物。太吉さんのご家族に会えて誇らしい気持ちでいっぱい」と感謝の気持ちを伝えた。

 丸岡高放送部員は、太吉の功績を題材に昨年作製した紙芝居「丸岡城と荒田太吉物語」を披露した。

 太吉は厳格で雲の上の存在のようだったと話した一正さん。丸岡城に対する市民の取り組みや歓迎に驚き「地域を愛し、力を合わせてよい丸岡をつくってほしい」と期待した。児童や生徒たちには「国や地域を動かし、(太吉のように)自分の決めた人生を自分で真っすぐ突き進んでほしい」とエールを送った。

 荒田太吉は、北海道に渡り海運業などで財を成した。丸岡城が一九三四(昭和九)年に当時の国宝に指定され、四〇年に解体修理された際に、総事業費六万六千円(現在の十億円ほど)のうち地元負担分二万八千円を寄進。その後福井地震で倒壊した際も、城再建の金策に奔走するなど尽力した。 (中田誠司)

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索